トルコ

イスタンブール「バヤズィト2世モスク」見どころを解説!市内に現存する最古の皇帝モスク

バヤズィト2世モスク トルコ

2025年5〜6月のトルコ旅行記です(料金は2026年6月調べのものを記載してます)。

イスタンブールのベヤズィット広場にある「バヤズィト2世モスク(Bayezid II Mosque/Bayezid II Camii)」を訪問しました。16世紀建造のイスタンブール最古の皇帝モスクです。

この記事ではバヤズィト2世モスクの見どころや特徴、行き方などを解説していきます。

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バヤズィト2世モスクとは?

バヤズィト2世モスクは、8代スルタンであるバヤズィト2世により1500年から1505年にかけて建造されました。先代の征服王メフメト2世が有名過ぎて、さらにバヤズィト2世は帝国の中央集権化に力を注いでおり、今までのスルタンのような征服活動もしてないため、歴史的にあまり有名ではありません。

オスマン帝国の歴史
バヤズィト2世

あまり有名でないバヤズィト2世ですが、建造したものは多いです。イスタンブールだけでなく、エディルネやアマスヤにも自身のモスクを建造しています。特にエディルネのモスクはキュリエ(公共複合施設群)含めて美しく形成されたアンサンブルが評価されており、エディルネの観光名所となっています(この記事ではイスタンブールのバヤズィト2世モスクを解説していきます)。

イスタンブールのバヤズィト2世モスクを設計したのは建築家ミマール・ハイルディンです。地震で倒壊したドームの再建工事(1573年)には天才建築家ミマール・シナンも関わっています。

また、バヤズィト2世モスクはイスタンブールに現存する最古の皇帝モスクです。本来であればコンスタンティノープルを陥落させた7代スルタンのメフメト2世モスク(ファティ・モスク)が最古であるはずですが、彼のモスクは18世紀に地震で倒壊し、完全に違う形で再建されています。バヤズィト2世モスクはほぼ創建当時の状態を維持しているため貴重と言えます。

行き方・料金・営業時間

バヤズィト2世モスクはベヤズィト広場にあります。行き方ですが、トラムT1のBeyazıt駅、または路線バスのBeyazıt停留所(Beyazıt Üniversite停留所)から歩いてすぐです。イスタンブール旧市街中心のスルタンアフメト地区のスルタンアフメト駅からトラムT1で2駅です。

バヤズィト2世モスクの入場チケット料金と営業時間は以下となります(2026年6月調べ)。

  • 入場チケット料金:無料
  • 営業時間:不明 ※礼拝時間中は入場禁止

モスクなので入場料は無料です。毎日礼拝(5回)があり、礼拝時間は入場できません。営業時間は不明ですが、日中であればお昼前後、17時前後を避ければ礼拝時間と被らないと思います。また、金曜は集団礼拝があるので昼以降からしか入れないと思われます。詳しい礼拝時間はこちらより。

あとモスクなので女性はスカーフで頭を覆う必要があります(スカーフは入口で貸し出しあり)。

全体図

バヤズィト2世モスクの全体図です。特徴としては礼拝室の左右に伸びた建物がある所ですね。元々タブハーネ(宿舎)として使われていたようです(内部は入れず)。礼拝室の構造はアヤソフィアを縮小したような造りです。アヤソフィアのプランを最初に用いたモスクとのことです。主ドーム(④)が2つの副ドーム(⑤)で支えられています。後年造られたスレイマニエ・モスクも同じプランで建造されました。下図の赤矢印以外に側面からも入れます。

バヤズィト2世モスク
元画像はhttps://okuryazarim.com/より

①中庭
②泉亭
③回廊
④主ドーム:直径17m/高さ44m)

⑤副ドーム(半ドーム)×2
⑥ミフラーブ:メッカの方向を示す窪み
⑦ミンバル:説教壇
⑧ミナレット×2

参考までにイスタンブールで訪問した主なモスクのドームの大きさや天井の高さなどをまとめました(大ドームのモスクのみ)。主ドームの直径(大きさ)でそのモスクがどれくらいの規模か分かります。ちなみにドームの大きさ順に並んでいます。

モスク名主ドーム直径天井の高さ副ドームの数
アヤソフィア32m56m2
スレイマニエ・モスク27.5m53m2
ファティ・モスク26m53m4
ヌールオスマニエ・モスク25m43.5m0
スルタンアフメト・モスク23.5m43m4
ミフリマー・スルタン・モスク20m37m0
シェフザーデ・モスク19m37m4
イェニ・モスク17.5m36m4
バヤズィト2世モスク17m44m4
リュステム・パシャ・モスク15m23m4
ソコルル・メフメト・パシャ・モスク13m23m4

主な見どころや特徴

バヤズィト2世モスクの主な見どころや特徴を解説していきます。観光の所要時間は30分程度かと思います。敷地内(キュリエ内)の施設も全て観光する場合は1時間程度はかかるかなと思います。

すぐ近くにグランド・バザール、少し歩いたところにスレイマニエ・モスクもあるので、合わせて観光するのも良いかと思います。

外観

ベヤズィット広場です。開けた場所で開放感があります。

バヤズィト2世モスク

遠くに見える立派な建物はイスタンブール大学の門です。トルコ国内屈指の名門大学です。

バヤズィト2世モスク

ベヤズィット広場の一角に建つバヤズィト2世モスクです。モスクに向かって右手から撮影しました。

バヤズィト2世モスク

上から見るとこんな感じです。左右に伸びた建物(タブハーネとして利用されてた)があるのが特徴です。

バヤズィト2世モスク
https://www.dailysabah.com/より

ミナレット(⑧)は2本です。そこまで高くないのでバルコニーは1つのみです。向かって右手のミナレットは装飾がお洒落です。茶色の部分はレンガでしょうか。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

左手のミナレットはいたってシンプルです。いつも通りのムカルナスです。

バヤズィト2世モスク

中庭

モスクの正面入口です。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

中庭(②)へ入ります。中央には泉亭(③)もあります。他のオスマンモスクと同じような造りです。オスマンモスクの様式美ですね。

バヤズィト2世モスク

回廊は落ち着いた空間です。写真撮ったり休憩したりと皆さんそれぞれ自由な時間を過ごしています。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

礼拝室の入口です。左右にある細やかなレリーフが美しいです。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

内観

内部へ入ります。所々フレスコ画で装飾された上品な内装です。モスク内の装飾に関しては本来これぐらいが通常で、スルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)リュステム・パシャ・モスクは特殊なんだと思います。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

主ドーム(④)は直径17mで、天井の高さは44mです。イェニ・モスクとほぼ同じくらいの規模です。アヤソフィアの構造を模倣しており、前後の2つの副ドーム(⑤)が主ドームを支えています。左右はタンパンになっており窓が多く配置されています。

バヤズィト2世モスク

こちらは左手の側廊です。アーチ部分の柱の柱頭には細かいムカルナスが施されています。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

右手の側廊です。側廊の天井は小ドームが連なっています。

バヤズィト2世モスク

側廊奥の2階に見えるのはおそらくスルタン用の礼拝エリアかなと思います。

バヤズィト2世モスク

こちらはミフラーブ(⑥)とミンバル(⑦)です。礼拝時間ではないですが、お祈りしている人がチラホラいます。

バヤズィト2世モスク

周辺施設(キュリエ内)

オスマン帝国のモスクは、その敷地内に霊廟、マドラサ(学校)、ハマム(浴場)、ダールッシァ(精神病院)、イマーレット(慈善給食所)、キャラバンサライ(隊商宿)、タブハーネ(宿舎)、バザールなどが複合的に配置されており、公共施設群「キュリエ」(Külliye)となっていることが多いです。バヤズィト2世モスクもキュリエで構成されています。以下がキュリエの全体図です。あまり統一感がないですね(反対に、エディルネのバヤズィト2世のモスクのキュリエは統一感があります)。

バヤズィト2世モスク
元画像はhttps://www.archnet.org/sites/3643より

キュリエ内の廟群を訪問したので紹介します。また、訪問してないですがキュリエ内のハマムは市内最大級で、現在はハマム文化博物館として運営されています。

バヤズィト2世廟

モスクの裏手側から廟エリアへ行くことができます。内部は小さな墓地となっています。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

少し進むと見えてきたのはバヤズィト2世廟です。

バヤズィト2世モスク

バヤズィト2世のみ安置されています。他のスルタンの廟のようにタイル装飾は一切なく、全て手書きで絵が描かれています。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

ドームには不自然に一部のみ絵柄が違う部分があります。オリジナル?のデザインを残しているのでしょうか。ていうか修復するにしてもオリジナルに忠実に描いて欲しいんですが…。あまりにもデザインが違い過ぎます。最近ニュースで見ましたが、エディルネにある世界遺産セリミエ・モスクの修復時に、担当した人がドームにオリジナルと全く違う絵を描こうとして問題になってましたね。まぢでやめて欲しいです。

バヤズィト2世モスク

ドームだけかと思いきや、ドームの円弧部分や壁にもありました。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

セルチュク・スルタン廟

続いてはバヤズィト2世廟の隣にあるセルチュク・スルタン廟です。バヤズィト2世の娘の廟です。

バヤズィト2世モスク

こちらもセルチュク・スルタンのみ安置されています。簡素な感じの内装です。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

周壁には色大理石のように見せかける絵が描かれていますが、明らかに絵と分かるのでチープさが出てますね。正直もう少しリアルに描いて欲しいです(笑)。

バヤズィト2世モスク

Sahaflar Bazaar

こちらはキュリエ内の施設ではないですが、Sahaflar Bazaarという書籍の商店街も訪問しました。廟エリアの隣に位置しています。

バヤズィト2世モスク

長閑な雰囲気があり、ゆっくりした時間が流れてます。本はトルコ語なので読めませんが、種類がかなり豊富でした。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

ハイキューもありました。トルコでも人気があるんですね。

バヤズィト2世モスク
バヤズィト2世モスク

まとめ

バヤズィト2世モスクの観光の見どころや特徴まとめです。

  • アヤソフィアのプランを最初に用いたモスク
  • イスタンブール最古の皇帝モスク
  • 装飾は少な目ですが、全体的にとても上品な雰囲気を持っている
  • 観光の所要時間はモスク単体なら30分程度、キュリエ内の他の施設も観光するなら全部で60分程度
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