トルコ

【世界遺産】「スルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)」世界で最も美しい!特徴や見どころ解説!

スルタンアフメトモスク ブルーモスク トルコ

2025年5〜6月のトルコ旅行記です(料金は2026年4月調べのものを記載してます)。

世界遺産「イスタンブール歴史地区」を構成する「スルタンアフメト・モスク」を観光しました。2万枚以上の青のタイルが使用されていることから、別名「ブルーモスク」と呼ばれており、世界で最も美しいモスクの1つと評されています。イスタンブール観光の目玉の1つです。

この記事では世界遺産スルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)の歴史、特徴や観光の見どころなどを解説していきます。

世界遺産「イスタンブール歴史地区」の全体の解説は以下より。

【世界遺産】「イスタンブール歴史地区」解説!地図で旧市街のおすすめ観光施設を紹介!
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スルタンアフメト・モスクの歴史

世界遺産スルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)の簡単な歴史の解説です。

スルタンアフメト・モスクはオスマン帝国14代スルタンのアフメト1世により、1609年から1616年にかけて建造されました。設計者は建築家メフメト・アーです。スルタンアフメト・モスクはかつてビザンツ帝国の王宮があった場所に建造されました。完成した翌年にアフメト1世は死去しました。

スルタンアフメトモスク
ブルーモスク
https://www.iha.com.tr/より

アフメト1世に関しては以下の記事参照。

オスマン帝国の歴代スルタン解説【中期】スルタン権威の衰退→領土喪失までの歴史を分かりやすく!12〜29代スルタンまで
オスマン帝国の12〜29代スルタン(君主)の解説記事です。オスマン帝国は建国から滅亡までオスマン家の全36人がスルタンに即位しており、一度も断絶することなく何と600年以上も続きました(1299〜1922年)。これは世界史の中でもかなり珍し...

通常、モスクのミナレットは1〜2本、大型モスクでも4本ですが、スルタンアフメト・モスクはなんと設計ミスで6本もミナレットが造られてしまい、当時は批判されたとのことです。建設時にアフメト1世が命令した「金(アルトゥン)のミナレットを建設しなさい」という内容が誤って、「6(アルトゥ)のミナレットを建設しなさい」とメフメト・アーに伝わってしまったという逸話があります。聖地メッカの由緒あるモスクのミナレットと同じ本数になってしまったため、申し訳なく思ったアフメト1世は、メッカのモスクへ7本目のミナレットを寄贈したとのことです。真実かは分かりませんが、今ではちょっとした笑い話かなと思います。

そんな失敗もありつつ、メフメト・アーは、天才建築家ミマール・シナンの建築技術を引き継ぎ、オスマン建築史に残る大ドームを擁するスルタンアフメト・モスクを完成させました。

1985年に「イスタンブール歴史地区」を構成する世界遺産として登録されました。

場所・料金・営業時間・注意点

スルタンアフメト・モスクは、イスタンブール旧市街の人気観光エリアであるスルタンアフメト地区にあります。トラムT5のスルタンアフメト駅から徒歩で5分程度です。

スルタンアフメト・モスクの入場チケット料金と営業時間は以下となります(2026年4月調べ)。

  • チケット料金:無料
  • 営業時間:8:30~日没1時間前くらいまで ※1日5回の礼拝時間中は入場禁止、金曜は集団礼拝なので14時過ぎ頃まで入場禁止

モスクは基本的に無料で入場できます(寄付は受け付けてる)。

あとは毎日ムスリムの礼拝があり、さらに金曜は集団礼拝があるので、その時間は入場できません。スムーズな観光のためにも事前にある程度把握しておいた方がよいかもしれません(日にちやモスクによって時間は若干違う場合あり)。

ムスリムの1日の礼拝時間は日の出、昼、夕方、日没後、夜の5つですが、このうち観光客が気にすべき礼拝時間は昼、夕方あたりかなと思います。スルタンアフメト・モスクを訪問するなら、昼の礼拝前の8:30〜11:30頃、もしくは昼の礼拝と夕方の礼拝の間(日によるとは思いますが14:30〜16:30くらいかな)が良いと思います。金曜は集団礼拝なので、14:30頃以降しか入場できません。

礼拝時間になると強制的に退出させられます。アザーン(礼拝の呼びかけ)が流れたら退出しましょう。

また、注意点としてはモスクにはドレスコードがあり、入場する際に肩や足を露出するのは厳禁です。さらに女性はスカーフで頭を覆う必要があります。スカーフを持っていなければ入口で貸してくれます。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

全体図

オスマン帝国中期以降のモスクは、基本的に回廊に囲まれた中庭と大ドームを擁する礼拝室で構成されてます。イスタンブールでモスクをハシゴすると、多くのモスクが同じ構成をしているのがよく分かります。

以下はスルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)の全体図です。④主ドームを支えるように⑤4つの半ドーム(副ドーム)があり、さらに四隅に⑥小ドームがあるという構成をしています。また、⑨ミナレットが6本もあるというのも特徴的です。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

①中庭
②泉亭
③回廊
④主ドーム:直径27.5m/天井の高さ43m
⑤副ドーム(半ドーム)×4
⑥隅のドーム(小ドーム)×4
⑦象の足:巨大な柱×4
⑧ミフラーブ:メッカの方向を示す窪み
⑨ミナレット:計6本

観光客用の入口は正面ではなく、裏手です(礼拝直後は正面から入れるかも)。

観光の所要時間は30分程度あれば十分です。じっくり見学するとしても1時間はかからないと思います。

主な見どころや特徴

それではスルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)の見どころや特徴など詳しく解説していきます。

外観・中庭

かなり大きい建物なので、近くだと全体を写真に納めるのは難しいです。近くのスルタンアフメト広場からだと全体像が分かりやすい感じかなと思います。あと6本のミナレットを重ならずに上手く写真に納めるのも大変です。訪問時はミナレットの1本は改修中でした。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

中庭へ入ります。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

大理石の門です。入口上部にはムカルナス(イスラム建築で見られる蜂の巣のような装飾)があります。オスマン建築のモスクのムカルナスは、細かいデザインのものが多い気がします。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

中庭です。中庭は他のオスマン建築のモスクと同じように、小ドームの回廊に囲まれています。回廊は日陰なので小休憩にも利用できます。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク
スルタンアフメトモスク ブルーモスク

中庭の中央には大理石の豪華な泉亭があります。ムスリムの沐浴場です。今は使われていないみたいです。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

ミナレットもよく見ると装飾が細やかです。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

随所にムカルナスの装飾が見れます。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

メインドーム

内部へ入ります。ゴツゴツした外観からは想像できない美しさです。世界で最も美しいモスクの1つと言われるのも分かります。装飾も細かく派手さはありますが、全体的に淡い色合いなので柔らかさを感じます。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

ドームの真下から天井を見上げるとこんな感じです。万華鏡のようです。メインの主ドームの周りに副ドーム(半ドーム)があります。主ドームの直径は27.5mで、オスマン名建築スレイマニエ・モスクと同じ大きさです。ちなみにアヤソフィアの主ドームは直径32mでイスタンブールで1番大きいドーム建築です。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

それぞれの副ドームはさらに3つ半ドームで支えられています。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

ステンドグラス

ミフラーブ側の壁には美しいステンドグラスがたくさんあります。キリスト教の教会の影響を感じますね。室内には仕切りがあり、ムスリムでないとミフラーブの近くまでは行けませんが、遠くからでも十分堪能できました。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

モスクランプが灯されるとまた違った印象になり綺麗です。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

イスラム建築なのでステンドグラスは幾何学模様や植物模様です。個人的に、キリスト教会の聖人が描かれたステンドグラスよりも好きです。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

ドームにもステンドグラスがたくさんあります。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

象の足

スルタンアフメト・モスクの大きな特徴として、「象の足」と呼ばれる巨大な柱が4本あります。ドーム構造を支えるための柱です。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

象の足は生で見るとかなり大きいです。ここまで大きい柱は他のモスクでは見かけないです。柱はその大きさや装飾など見応えはありますが、あまりにも大きいので、少し空間が圧迫されてるような印象もあります。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク
スルタンアフメトモスク ブルーモスク

2万枚以上のタイル

スルタンアフメト・モスクは2万枚以上のタイルで装飾されており、「ブルーモスク」呼ばれる所以となっています。ブルーモスクと言われるくらいなので、濃厚な青色なのかなと想像しますが、実際はそこまで青くありません。マレーシアにもブルーモスクという名のモスクがありますが、あちらの方が分かりやすくブルーですね。

タイルはほぼ2階部分で使用されてます。あとはミフラーブ側のステンドグラス周辺でしょうか。2階へ上がれないのが残念です。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク
スルタンアフメトモスク ブルーモスク

タイルは全てイズニク製で、青と白を基調としています。ちなみに15〜16世紀の全盛期のイズニクタイルは赤の発色が鮮やかで、その時期に造られたモスクにはふんだんに鮮やかな赤色が使われてますが、17世紀建造のスルタンアフメト・モスクには赤色は少し使われてるのみで、さらに暗めな感じです。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク
スルタンアフメトモスク ブルーモスク

夜のスルタンアフメト・モスク

夜は観光客は室内には入れませんが、中庭までは行くことができます。夜はライトアップされるので昼間とは全く違う雰囲気を味わえます。怪しさ満点です。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

ミナレットもライトアップされて細かい装飾がよく分かります。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

スルタンアフメト・モスクの周辺施設

スルタンアフメト・モスクの周辺の施設です。オスマン帝国のモスクは、その敷地内にマドラサ(学校)、ハマム(浴場)、ダールッシァ(精神病院)、イマーレット(慈善給食所)、隊商宿(キャラバンサライ)、バザールなどが複合的に配置されており、公共施設群「キュリエ」となっていることが多いです。スルタンアフメト・モスクも、モスクを中心にキュリエで構成されており、今でも施設が残っています。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

入場できない箇所もありましたが、そのうち訪問したアフメト1世廟とアラスタ・バザールを紹介します。

アフメト1世廟

スルタンアフメト・モスクを建造した14代スルタンのアフメト1世が眠る廟です。モスクと同じくドーム状です。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

内部はスルタンアフメト・モスクに負けないくらいの豪華さです。アフメト1世の親族の石棺がいくつも安置されています。1番奥にある大き目の石棺はアフメト1世のものです。他には妻のキョセム・スルタン、息子である16代オスマン2世と17代ムラト4世もここで眠っています。ターバンが付いてる石棺は男性になります。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

天井部分です。8つの小さいアーチで8角形の土台が作られ、その上に円形ドームが乗っています。ドームのデザインも良い感じで、その周囲にあるステンドグラスが美しいです。光がたくさん入ってきてます。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

タイル装飾もあります。植物模様が多いです。全盛期のイズニクタイルではないので、やはり赤色の発色は弱く少し暗めですね。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク
スルタンアフメトモスク ブルーモスク

アラスタ・バザール

続いてスルタンアフメト・モスクの裏側にある「アラスタ・バザール」です。モスクの維持費を稼ぐための賃貸店舗として建設されたのが始まりです。1本道のみの小さなバザールです。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク
スルタンアフメトモスク ブルーモスク

イスタンブールで有名なグランドバザールよりも混雑しておらず、陶器や刺繍、雑貨などゆっくり見て回れます。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク
スルタンアフメトモスク ブルーモスク

地面の一部にタイルが敷き詰められています。こういう何気なく飾られてるものを発見するのも楽しいです。

スルタンアフメトモスク ブルーモスク

まとめ

イスタンブールの世界遺産「スルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)」の観光の見どころ・特徴のまとめです。

  • 世界で最も美しいモスクというだけあって本当に綺麗
  • 入場料は無料
  • 礼拝時間は入場禁止なので注意
  • ドレスコードあり
  • アフメト1世廟も美しいので忘れずに
  • アラスタ・バザールは混んでないのでゆっくり買い物できる
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