2025年5〜6月のトルコ旅行記です(料金は2026年6月調べのものを記載してます)。
イスタンブールの観光の穴場とも言われるバラット地区を訪問しました。バラット地区はオスマン時代からユダヤ人、ギリシャ人、アルメニア人のコミュニティの中心地として栄えた地区です。カラフルな可愛らしい街並みで人気の観光スポットです。お洒落なカフェや歴史ある教会など見どころも多いです。
この記事ではバラット地区の行き方や観光スポットなどを解説していきます。
バラット地区への行き方
バラット地区はイスタンブール旧市街中心より西に位置しています。金角湾に面したエリアです。行き方ですが、トラムで行く場合はT5路線のBalat駅、路線バスで行く場合はBalat停留所かFener停留所が最寄りです。中心部のカラフルな街並みまで徒歩10分前後です。
イスタンブール観光の中心地スルタンアフメト地区からだと乗り換えが必要になると思われます。自分はスルタンアフメト地区からトラムT1でEminönü駅まで行き、トラムT5に乗り換えてBalat駅まで行きました。まず金角湾沿いに建つ聖スティーブン正教会を観光した後に街を散策しました。
バラット地区の全体地図
バラット地区の全体地図です。主な観光スポットに番号を振ってあります。
①聖スティーブン教会/聖ステファン教会(St.Stephen Church)
②聖ゲオルギオス大聖堂(St.George’s Cathedral)
③カラフルな階段(Colorful Stairs)
④階段状の丘の住宅街(Merdivenli Yokuş Evleri)
⑤ファナール・ギリシャ正教大学(Phanar Greek Orthodox College)
⑥モンゴルの聖マリア教会(Church of Saint Mary of the Mongols)
⑦テオトコス・パンマカリストス教会/フェティエ・モスク(Pammakaristos Church/Fethiye Camii)
⑧ヤヴズ・セリム・モスク(Yavuz Selim Camii)
主な見どころ
バラット地区の観光スポットの見どころや特徴を解説していきます。カラフルな街並みだけでなく、オスマン帝国時代またはそれ以前から残っている歴史ある教会がいくつもあります。イスラム国家であるオスマン帝国の異教徒に対する寛容さがよく分かります。
また、お洒落なレストランやカフェも多く、1日中いても楽しめそうです。
聖スティーブン教会(聖ステファン教会)
金角湾沿いに位置する「聖スティーブン教会(聖ステファン教会)」(①)です。イスタンブールでは数少ないブルガリア正教会の教会です。
元々19世紀に木造で建造されましたが焼失してしまい、その後1898年に鉄骨で再建されました。世界でも稀に見る鉄の教会です。ゴツゴツした感じはなく、華麗な外観という印象です。

細かなレリーフも見応えがあります。

内部は撮影禁止でしたので、少し外から写真に収めました。内部はかなり豪華だったような記憶があります。結構たくさんの観光客で賑わっていました。

- チケット料金:無料
- 営業時間:9:00~17:00
聖ゲオルギオス大聖堂
ギリシャ正教会(東方正教会)の大聖堂である「聖ゲオルギオス大聖堂」(②)です。オスマン帝国支配下の1600年頃からコンスタンティノープル総主教座が置かれており(総本山)、非常に権威のある教会です(ビザンツ時代は主にアヤ・ソフィアに総主教座が置かれていた)。歴史的に火災などで何度も被害を受けており、その度に大規模な修復をされてきたため、元の構造は残っていません。
権威ある教会ですが、外観は小さく質素に感じます。オスマン時代では、全ての非イスラム建築はモスクなどのイスラム建築よりも小さくなければいけなかったためです。他のビザンツ建築の教会とは違い、新古典主義的な造りです。入場の際はセキュリティチェックがあります。
内観は外観とは違い、豪華絢爛です。バロック調の祭壇です。ギラギラしてますね。小さい規模の教会ですが、その分装飾などにかなり力が入ってる感じがします。
モザイク画もありました。割と新し目です。
- チケット料金:無料
- 営業時間:8:00~16:00
カラフルな街並み
バラット地区と言えばこれですね。カラフルな家々が立ち並ぶ可愛らしい景観です。歩くだけで楽しめる景色です。




こちらはインスタの映えスポットとしても有名なカラフルな階段(③)です。訪問した時は多くの人でごった返してましたのであまり撮影できませんでした。人混みを避けたければ朝早めに行くと良いと思います。


訪問してはないですが、こちらも映えスポットとして有名な場所です。階段状の丘のカラフルな住宅街(④)です。

お洒落なレストランやカフェ
イスタンブールはお洒落なレストランやカフェが多いですが、バラット地区にも素敵なお店がたくさんあります。
自分が入ったお店は「Cafesehrengiz」というカフェです。

古民家のような内装で素敵なカフェです。
2人でトーストとドリンク×2を注文しました。合計590トルコリラほどでした(2025年5月時点)。日本円で2000円と少しくらいです。もうトルコは物価が安い国じゃないんだなーとつくづく思います。
ファナール・ギリシャ正教大学
坂道の途中にある歴史ある学校「ファナール・ギリシャ正教大学」(⑤)です。とても見応えある外観で楽しめます。イスタンブールで現存する最古の大学です。創建は1454年で、19世紀に現在の形になったとのことです。
赤い外観が美しいです。しっかり見上げないといけないくらい建物が大きいです。宮殿のようにも見えます。現役の学校ですが、今は休みの期間なのか開いてませんでした。

塔には、この学校が建てられた年である1881年と書かれています。

振り返ると向こうには金角湾が見えます。大分高い所まで登ってきました。イスタンブールは本当に登坂が多く、なかなか大変です。

モンゴルの聖マリア教会
ファナール・ギリシャ正教大学のすぐ近くにある「モンゴルの聖マリア教会」(⑥)です。ギリシャ正教会の教会です。残念ながら見落としてしまいました。
ビザンツ時代から残る教会で、オスマン時代になってもモスクに転用されなかった貴重な建造物です。モスクに転用されなかったイスタンブールの教会は、モンゴルの聖マリア教会とアヤ・イリニ教会の2つのみです。アヤ・イリニ教会はオスマン時代は倉庫として使われていたので、教会の機能を持ち続けたのはモンゴルの聖マリア教会のみということになります。
創建は7世紀ですが、13世紀に現在見られる形に再建されました。再建したのはマリア・パレオロギナという女性です。彼女はビザンツ皇帝ミカエル8世の娘で、モンゴル国家であるイル・ハン国の2代目皇帝アバカ・ハーンへ嫁ぎ、モンゴル人の間で影響力のあるキリスト教指導者となりました。「モンゴルの聖マリア教会」という名前はここに由来します。彼女はカーリエ博物館のモザイク画にも登場しています。
また、「モンゴルの聖マリア教会」は別名「血まみれの教会」(トルコ語でKanlı Kilise)とも呼ばれています。1453年のコンスタンティノープル包囲戦で、侵略してきたオスマン軍に対しギリシャ人が最後の必死の抵抗が行ったことに由来します。
外観はかなり小さい感じです。内部は不定期で一般公開されているようです。

- チケット料金:無料
- 営業時間:不定期で公開
テオトコス・パンマカリストス教会(フェティエ・モスク)
ビザンツ時代の建造物の「テオトコス・パンマカリストス教会」(⑦)です。11〜12世紀頃に建造されました。オスマン時代の1591年にモスクに転用され「フェティエ・モスク」と呼ばれるようになりました。
修復中のため訪問しませんでした(2026年6月時点も修復中のようです)。
外観はレンガと石積みで、いかにもビザンツ時代のものといった感じです。

内部はカーリエ博物館ほど多くはないですが、見事なモザイク画が観れるとのことです。

詳細は公式サイトにて。
ヤヴズ・セリム・モスク
オスマン帝国9代スルタンであるセリム1世の「ヤヴズ・セリム・モスク」(⑧)です。バラット地区は教会ばかりと思いきや大きなモスクもあります。残念ながらこちらも時間的に訪問できませんでした。
セリム1世はコンスタンティノープルを陥落させた征服王メフメト2世の孫で、全盛期スルタンのスレイマン1世のお父さんです。彼の時代にオスマン帝国はシリア・エジプト方面へ領土を拡大しました。身内の粛清を厭わない「冷酷王」と呼ばれていました。

セリム1世に関しては以下の記事で紹介しています。

ヤヴズ・セリム・モスクは、1520年に亡くなったセリム1世を偲んで、息子のスレイマン1世により建造されました。副ドームがなく、内外ともにシンプルなモスクです。
- チケット料金:無料
- 営業時間:不明 ※1日5回の礼拝時間中は入場禁止、金曜は集団礼拝なので昼過ぎまで入場禁止
まとめ
イスタンブール「バラット地区」の観光の見どころ・特徴まとめです。
- 中心から離れておりイスタンブール観光の穴場
- カラフルな街並みが可愛らしい
- 観光スポットやお洒落なレストラン・カフェも多く、1日遊べる
- 歴史ある教会建築がいくつもある



















