2025年5〜6月のトルコ旅行記です(料金は2026年5月調べのものを記載してます)。
世界遺産「イスタンブール歴史地区」を構成する「ミフリマー・スルタン・モスク(Mihrimah Sultan Mosque)」を訪問しました。モスクはトルコ語でジャーミィ(Camii)なので、ミフリマー・スルタン・ジャーミィとも呼ばれます。天才建築家ミマール・シナン(スィナン)が設計したモスクです。自然光をたくさん取り入れることができるように造られておりとても美しいです。自分の中でかなりお気に入りです。
この記事では、「ミフリマー・スルタン・モスク」の見どころや特徴、歴史などを写真付きで解説していきます。イスタンブールには同じ名前のモスクが2つありますが、テオドシウス城壁エリア(Edirnekapıエリア)にあるモスクに関する解説です。
世界遺産「イスタンブール歴史地区」の全体の解説は以下より。

ミフリマー・スルタン・モスクとは?
モスクの名前にもなっているミフリマー・スルタンは、10代スルタンのスレイマン1世とヒュッレムの娘です。スレイマン1世の愛娘であり、多くの人々に慕われた王女でした。また、教養もあり規律正しい性格でした。彼女の夫は著名な大宰相リュステム・パシャです。ミフリマー・スルタンは55歳で亡くなり、スレイマニエ・モスクの敷地内にあるスレイマン1世廟にて眠っています。

ミフリマー・スルタン・モスクは1563年から1570年にかけて彼女の命令により建造されました。設計者は天才建築家ミマール・シナン(スィナン)です。ミマール・シナンが設計したモスクの中でも特に内部が明るいです(光がたくさん入る設計)。ちなみにイスタンブールのアジア側にも同名のモスクがあり、こちらは1543年から1548年にかけて建造されました(こちらもミマール・シナンが設計)。

ミフリマー・スルタン・モスクは、地震による被害を何度も受けており、ドームやミナレットは何度も修復されています。内部の装飾も後世のものですが、大理石のミンバル(説教壇)は建設当時のものです。
1985年に「イスタンブール歴史地区」を構成する世界遺産に登録されました。
場所・料金・営業時間
ミフリマー・スルタン・モスクの場所は以下となります。行き方は、路線バスのEdirnekapı(エディルネカプ)停留所、またはトラムT4のEdirnekapı駅から徒歩ですぐです。カーリエ博物館やテオドシウス城壁と合わせて観光すると良いかなと思います。この辺りはイスタンブール中心部からも離れており、治安もあまり良くないと言われているエリアなので、明るい時間に訪問するのがベストです。
入場チケット料金と営業時間は以下となります(2026年5月調べ)。
- 入場チケット料金:無料
- 営業時間:不明 ※礼拝時間中は入場禁止
モスクなので入場料は無料です。毎日(1日5回)礼拝があり、礼拝時間は入場できません。営業時間は不明ですが、日中であればお昼前後、17時前後を避ければ礼拝時間と被らないと思います。また、金曜は集団礼拝があるので昼以降からしか入れないと思われます。詳しい礼拝時間はこちらより。
あとモスクなので女性はスカーフで頭を覆う必要があります(スカーフは入口で貸し出しあり)。
全体図
ミフリマー・スルタン・モスクの全体図です。スレイマニエ・モスクやスルタン・アフメト・モスクのような副ドームがありません。また、モスクは2階部分に建てられています。建物側面にある階段から中庭へ行けます。正面からはアクセスできません。かつては1階部分はお店が入っていたとのことです。

①中庭
②泉亭
③回廊
④マドラサ
⑤柱廊
⑥主ドーム:直径20m/天井の高さ37m
⑦ミフラーブ:メッカの方向を示す窪み
⑧ミンバル:説教壇
⑨ミナレット×1
主な見どころや特徴
ミフリマー・スルタン・モスクの主な見どころや特徴を写真付きで解説していきます。観光の所要時間は30分程度かと思います。
外観・中庭
ミフリマー・スルタン・モスクは、立方体の上にちょこんとドームが載っている見た目をしています。可愛らしい見た目です。副ドームがないのでかなりスッキリしています。

ミフリマー・スルタン・モスクを上から見るとこんな感じです。

ミナレット(⑨)は1本のみです。かなり細い印象です。

階段を上って2階へ行くと中庭(①)へ出ます。中庭には緑もあり、長閑な雰囲気です。大理石の立派な泉亭(②)もあります。中心部から離れていることもあり、観光客は少ないです。



時間があればイスタンブールの様々なモスクを訪問してみることをおすすめします。無料ですしね。
回廊(③)に面して部屋がたくさんありますが、これらはイスラムの学校であるマドラサ(④)だったようです。中には入れませんでした。
回廊のレンガのドームです。未完成といった感じもしますが、元々漆喰が塗られていたのかもですね。

礼拝室前の柱廊(⑤)です。平面図には書いてないですが、段差のある2重の柱廊になっています。

光の入る美しい内観
中へ入ります。最初の印象ですが、窓がかなり多く、自然光がたくさん入ってくる感じがとても素敵だなと思いました。この感じかなり好きです。
主ドーム(⑥)です。過去に地震で何度も崩れているのは、主ドームを支える副ドームが無く、構造的に弱いせいなのかもしれません。副ドームが無い代わりに、主ドームを囲む4辺はタンパン(アーチのある壁面)には多くの窓が設置されており、光がたくさん入るような設計になっています。

ミマール・シナンが手がけたモスクの中でも、ミフリマー・スルタン・モスクは特に内部が明るいものと言われています。
大理石のミフラーブ(⑦)とミンバル(⑧)です。ミンバルは創建当時のものとのことです。

全体的にステンドグラスが多く使われていますが、ミフラーブがあるキブラ壁のステンドグラスは特に装飾が美しいです。

まとめ
ミフリマー・スルタン・モスクの観光の見どころや特徴のまとめです。
- ミマール・シナンが設計したモスクの中でも特に内部が明るい
- 圧倒的な窓の量で多くの自然光が入るのが美しい
- 中庭は緑もあり、長閑な雰囲気
- 観光客も少ないのでゆっくり楽しめる
- 観光の所要時間は30分程度









