2025年5〜6月のトルコ旅行記です(料金は2026年4月調べのものを記載してます)。
世界遺産「イスタンブール歴史地区」を構成するトプカプ宮殿の第1の中庭(外庭)にある「アヤイリニ教会」(ハギア・イリニ教会)を訪問しました。ビザンツ帝国時代から残る教会で、オスマン支配時代でもモスクに作り変えられなかった貴重な遺構です(現在は教会としては機能していない)。
この記事では、「アヤイリニ教会」(ハギア・イリニ教会)の歴史や見どころ、料金などを解説していきます。
トプカプ宮殿の記事は以下より。

世界遺産「イスタンブール歴史地区」の全体の解説は以下より。

アヤイリニ教会の歴史
世界遺産アヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)の歴史を簡単に解説します。
アヤイリニはトルコ語読みで、「聖なる平和」を意味します。アヤイレーネ教会、アヤイレーネ聖堂などとも呼ばれます。また、ギリシャ語では「ハギア・イリニ」となり、ハギア・イレーネ教会、ハギア・イレーネ聖堂と呼ばれることもあります。
アヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)の創建は4世紀に遡ります。ローマ皇帝コンスタンティヌス1世により、首都コンスタンティノープル最初の教会として建造されました。
532年ニカの乱(ビザンツ皇帝ユスティニアヌス1世への反乱)にて焼失し、548年にユスティニアヌス1世によりアヤソフィアと同時期に再建されました。

740年地震により倒壊し、コンスタンティヌス5世により修復され現在の形になりました。
1453年オスマン帝国によりコンスタンティノープルが陥落し、ビザンツ帝国が滅亡した後、アヤイリニ教会はそのまま放置されました。
オスマン帝国支配下では、ビザンツ時代の聖堂が次々とモスクに作り変えられましたが、アヤイリニ教会は武器倉庫として使われたため、現在でも教会としての遺構が残っています。モスクに転用されなかったイスタンブールの教会は、アヤイリニ教会とモンゴルの聖マリア教会の2つのみなので、ビザンツ時代の様子が分かる貴重な建造物と言えます。
1985年に「イスタンブール歴史地区」を構成する世界遺産として登録されました。
現在では博物館として公開されています。また、音響効果が抜群なので毎年クラシックのコンサートが開催されています。
場所・料金・営業時間
アヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)の場所は以下となります。トプカプ宮殿の第1の中庭(外庭)にあります。トプカプ宮殿の敷地内に入って最初に目にする建物かと思います。
入場チケット料金と営業時間は以下となります(2026年4月調べ)。詳細は公式サイトにて。
- チケット料金:トプカプ宮殿の入場料に込み→2750TL / アヤイリニ教会のみ→1050TL ※ミュージアムパス対象
- 営業時間:9:00~18:00(火曜は定休日)
元々トプカプ宮殿の入場料にアヤイリニ教会も入ってますが、アヤイリニ教会単体でも入場チケットを購入できます。
アヤイリニ教会の全体図
アヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)を上から見た図です。アヤソフィアと同じく、ドームを備えたビザンツ建築の聖堂です。中庭と回廊も残っています。

こちらはアヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)の平面図です。入口は北側からとなります。入口に近くにチケット売り場があります。

アヤイリニ教会の見どころ
それではアヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)の主な見どころを解説していきます。観光の所要時間は20〜30分程度かなと思います。
外観
まず外観です。アヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)の東側です。美しいドームがしっかり見えます。レンガと石を組み合わせた構造はビザンツ建築の特徴の1つです。

北側です。かなり窓が多いですね。こちらにエントランスがあります。

重厚な内観
内部へ入ります。入口は大理石でできています。

内部も外観と同じく基本的にレンガと石造りで構成されています。かなり重厚感があります。

訪問時は修復中だったため観光できるエリアは限られていました。聖画像もないので全体的に質素な雰囲気ですね。

こちらは中庭です。ユスティニアヌス1世の再建の時からずっと残っている貴重なエリアです。現在は修復しているようです。

ドームとアプス
修復中のためメインドーム天井は幕で覆われていました。ドーム下にも行けませんでした。

拡大してみましたが、天井に何が描かれてるかは分かりません。有料の施設なんだし、もう少し幕を薄くしてちゃんと見れるようにして欲しいです。

4つのペンデンティブ(ドームのコーナー部分の逆三角形部分)のうち1つには、六芒星のようなデザインがあります。

アプス(後陣)も近くへは行けず遠くから見る感じでした。半ドームには、金箔モザイクの上に大きなギリシャ十字が描かれています。これは8世紀の地震で倒壊後に描かれたものとのことです。8世紀といえば聖像禁止令が出てた時期なので、キリストやマリアなどの聖像画を描くことはできかったのかなと思われます。下部にある半円形の段状の構造物は「シントロノン」と呼ばれており、聖職者が座るためのベンチです。イスタンブール市内ではビザンツ時代から残る唯一のシントロノンです。
半ドームのアーチ部分には細かなデザインも見れます。

僅かに残るレリーフ
各柱にはビザンツ時代のレリーフが少し残っています。アヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)はアヤソフィアと同時代ですが、アヤソフィアの柱のデザインとは大分雰囲気が違います。

柱の土台部分にもレリーフがあります。
まとめ
世界遺産アヤイリニ教会(ハギア・イリニ教会)の観光の見どころなどまとめです。
- モスクに転用されていない貴重なビザンツ建築の遺構
- アプスの十字架がインパクトある
- 観光の所要時間は20〜30分程度
- 音響効果が抜群で毎年クラシックのコンサートが開かれてる







