2024年4~5月のポルトガル旅行記です(料金は2026年2月調べのものを記載してます)。
世界遺産「ポルト歴史地区」を構成する「ドン・ルイス1世橋」と「セラ・ド・ピラール修道院」を観光しました。ドン・ルイス1世橋はドウロ川に架かる美しい鉄橋で、ポルトのランドマークです。セラ・ド・ピラール修道院はドン・ルイス1世橋を渡った先の丘に建っており、珍しい円形の平面図の教会があります。
この記事では世界遺産「ドン・ルイス1世橋」「セラ・ド・ピラール修道院」の見どころ、歴史などを解説していきます。
世界遺産「ポルト歴史地区」の全体の解説は以下より。

ドン・ルイス1世橋
世界遺産ドン・ルイス1世橋の見どころや歴史を解説します。
歴史
ドン・ルイス1世橋はドウロ川に架かる鉄橋で、ポルト中心部(歴史地区)とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結んでいます。2層構造で渡り方は様々です。下層は歩行者と自動車用、上層は歩行者とメトロ(D線)用になっています。
高さ45m、幅8m、上層の長さは395m、下層の長さは174mです。
パリのエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟子、テオフィロ・セイリグが設計し、1881〜1886年にかけて建設されました。ちなみにエッフェル自身はポルトの別の橋「マリア・ピア橋」を設計してます。
橋の名前は当時のポルトガル王ルイス1世に由来します。
ドン・ルイス1世橋はポルトのランドマークでもあり、100年以上もの間市民を支えてきたポルトの代表的なインフラです。
1996年に「ポルト歴史地区」を構成する世界遺産に登録されました。
場所/上層と下層の行き来
ドン・ルイス1世橋は以下の場所です。東にはマリア・ピア橋があります(見た目は似ている)。
橋の上層はサン・ベント駅から徒歩10分程度です。メトロD線で上層を渡ることもできます。橋の下層は徒歩やバス、ケーブルカーなどを使ってアクセスできます。
ポルトはドウロ川沿いが低地、街中が高台というようにかなり高低差があり、ドン・ルイス1世橋の上層と下層を徒歩で行き来するのは結構大変です。有料ですが、橋の近くにポルトの高台と低地を結ぶケーブルカー、エレベーター、ロープウェイがありますので臨機応変に使ってみると良いですね(以下の図)。特に橋の麓から出てるケーブルカーは便利かなと思います。

エレベーターやケーブルカーなどの料金は以下にて解説していますので参考にしてみてください。

見どころ
ドン・ルイス1世橋の下層です。下層から見ると橋の全体像がよく分かります。巨大なアーチで支えられています。こちらはポルト中心部(リベイラ地区)から見た橋です。

続いてヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区から見た橋です。上層と下層の長さが全然違いますね。上層は下層の2倍以上の長さです。

下層は歩行者と自動車用になっています。

ドウロ川沿いは路上ライブやってる人が多く、橋の麓で演奏していたこちらのバンドはかなり上手かったです。有名な曲のカバー(Maroon5のThis loveだったかな)もあり、皆んなで盛り上がりました。楽しい時間でした。

夜のドン・ルイス1世橋もライトアップされて綺麗です。

続いて上層です。上層は歩行者とメトロ用になっています。両脇が歩道ですが、メトロが通っていない時は歩行者天国になっています。

メトロが来てることに気付かないと結構危ないかと思います。

橋の上層からはポルトの街並みやドウロ川を眺めることができるので、一度は通ってほしい場所ですね。


セラ・ド・ピラール修道院
続いて世界遺産セラ・ド・ピラール修道院の見どころや歴史などを解説していきます。
歴史
セラ・ド・ピラール修道院は1538年に聖アウグスティヌス修道会によって建造が開始されました。その後段階的に改修・増築され、1672年に現在の形になりました。
修道院内にはユニークな円形教会と円形回廊があり、ヨーロッパの数ある古典建築の中でも最も注目すべき建物の 1つと言われています。
19世紀になると、セラ・ド・ピラール修道院は街を見下ろすことができる丘の上に建っているという立地条件により、軍事的重要性が高まりました。1807年ナポレオン侵攻、1832年ポルト包囲戦などでは軍事拠点として要塞化しました。
20世紀に入ると相次ぐ戦争で破壊された建物が修復され、現在では日曜にミサも行われています。
1996年に「ポルト歴史地区」を構成する世界遺産に登録されました。
場所
セラ・ド・ピラール修道院の場所は以下となります。ドン・ルイス1世橋を渡った先の丘の上に建っています。十分徒歩圏内ですが、メトロを使う場合は最寄り駅はD線のJardim do Morro駅です。また、ロープウェイのJardim do Morro駅からも近いです。
ポルトの交通機関の乗り方は以下に解説しています。

自分はドン・ルイス1世橋の見学と合わせて観光しましたので徒歩で向かいました。橋を渡ってヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区に入ったすぐの所に建っています。橋からも見えます。

回り込んで緩やかな坂道を登っていきます。


外観
セラ・ド・ピラール修道院の教会の外観です。ローマのパンテオンみたいな円形の建物です。

ルネサンスとマニエリスムが混ざったような建築様式で、ファサードは古代ギリシャ神殿のモチーフが取り入れられています。

ギリシャ神殿でよく見かけるイオニア式の柱頭です。

円形教会の後方部分です。修道院自体はかなり大きそうです。

教会内部
セラ・ド・ピラール修道院はGoogle Mapで確認すると臨時休業とのことだったので(2026年2月現在も)、中には入れないかなと思っていましたが、外観を見学していたらいつの間にか入口の扉が開いてました。日曜の午前に訪問したのですが、これからミサがあるからなのかもしれません。入場料金はかかりませんでした。ラッキーです。中に入れたのは教会だけで、回廊など他の修道院エリアへは行けませんでした。
参考までにセラ・ド・ピラール修道院の全体図は以下となっています(Wikipediaより)。円形の回廊も見学したかったですね。

教会内部へ。見事な円形の平面図です。全体的にルネサンス様式といった印象です。

平面図が円形なので、もちろん天井のドームも円形です。特に飾り気のないどっしりしたドームですが、何か惹かれます。ドームの中央にさらに小さなドームが見えます。そこから光が入るように設計されています。

円形なので中心に説教壇があり、その周囲を座席、さらに礼拝堂が取り囲んでいます。各礼拝堂の上部も窓となっていて光が入ってきます。



バロック調の豪華な礼拝堂ですが、木造の部分があったりと興味深いです。
主催壇はかなりシンプルな造りです。階段式の祭壇です(天国への階段)。

丘から見える街並み
セラ・ド・ピラール修道院は丘の上にあり、その丘からポルトの街並みを見渡すことができます。ドン・ルイス1世橋も上から見下ろせますし、ポルト観光の中でも絶好のおすすめスポットだと思います。これだけでセラ・ド・ピラール修道院に来る価値は十分あると思います。

ポルトの街の高低差がよく分かります。向こうに見えるのはフェルナンドの城壁です。城壁沿いをケーブルカーが走っています。下層と上層を結んでいます。

ドウロ川もしっかり見えます。またここに来たくなるような風景です。

まとめ
世界遺産「ドン・ルイス1世橋」「セラ・ド・ピラール修道院」の観光の見どころまとめです。
- ドン・ルイス1世橋からドウロ川や街並みを見渡せる
- ドン・ルイス1世橋の上層と下層の行き来はケーブルカーが便利
- セラ・ド・ピラール修道院はいつ開いてるかは不明
- セラ・ド・ピラール修道院の円形教会は一見の価値あり
- セラ・ド・ピラール修道院がある丘から見るポルトの景色は必見





