2024年4~5月のポルトガル旅行記です(料金は2026年2月調べのものを記載してます)。
世界遺産「ポルト歴史地区」を構成する「カルモ教会」と「カルメル教会」を観光しました。隣り合って建つ2つの教会で、どちらもカルメル会の一派であるカルメル会第三修道会により設立されました。カルモ教会の側面は巨大なアズレージョで覆われており、ポルトガル最大級と言われています。
この記事では世界遺産「カルモ教会」「カルメル教会」の見どころ、歴史、入場料金などを解説していきます。
世界遺産「ポルト歴史地区」の全体の解説は以下より。

場所・料金・営業時間
世界遺産「カルモ教会」「カルメル教会」の場所は以下となります。クレリゴス教会から徒歩ですぐです。
両教会の入場チケット料金と営業時間は以下となります(2026年2月調べ)。詳細は公式サイト(カルモ教会)にて。
- チケット料金:カルモ教会→7ユーロ / カルメル教会→無料
- 営業時間:カルモ教会→9:30~17:00(4月〜10月)、9:30〜18:00(11月〜9月) / カルメル教会→不明
ポルトカードがあれば20%オフになります。
全体図
カルモ教会とカルメル教会の全体図です。カルモ教会の側面はポルトガル最大級のアズレージョが施されています。また、2つの教会は1つの建物のように見えますが、建造された時代も異なる別の建物です。パッと見では気付けないかもですが、2つの教会の間には幅わずか1メートル程度の「ポルトガルで最も細い家」(Hidden house)が存在します。かつて人が住んでおり、この家は2つの教会の独立性を保つために建てられたと言われています。内部も見学できます。

カルモ教会
カルモ教会の歴史や見どころを解説していきます。
カルモ教会の歴史
カルモ教会は1756~1768年にかけて、カルメル会第三修道会(カルメル会の一派)によりバロック/ロココ様式で建設されました。
1912年には側面がタイル張りになりました。ポルトガル国内最大級のアズレージョと言われています。
また隣接するカルメル教会との間にある「Hidden house」はカルモ教会と同時期に建設されました。ポルトガルで最も細い家と言われ、歴史的には聖職者をはじめ、教会に関係する医師や芸術家が住んでいました。また、19世紀のポルトガル混乱期におけるカトリック弾圧の際はここで秘密裏に会議が行われていたとのことです。
1996年に「ポルト歴史地区」を構成する世界遺産に登録されました。
外観(巨大アズレージョ)
教会の正面です。右側がカルモ教会です。

見事なバロック様式のファサードです。

こちらが2つの教会の間にある「Hidden house」です。2つの教会の独立性を保つ役割があります。入口は幅1mほどでポルトガルで最も細い家と言われています。カルモ教会の内部からアクセスできます。

カルモ教会の最大の見どころは側面の巨大なアズレージョです。国内最大級だけあって街中でもかなり目立ってます。


カルメル会創設の場面が描かれるとのことです(発祥の地カルメル山が背景に描かれている)。残念ながらサン・ベント駅のアズレージョと同じく、保護のために上からガーゼが被せてあります。アズレージョ本来の青みを見ることができないです…。

教会内部
カルモ教会内部です。単廊式のシンプルな造りですが、礼拝堂などは細やかなバロック/ロココ調となっています。

左右の壁面に並ぶ礼拝堂です。写真が少しぶれてしまいました。


主祭壇です。こちらもバロック様式です。祭壇は階段式(天国への階段)になってます。

Hidden house
教会内部からHidden houseへアクセスできます。

外から見たよりも中は広い感じがします。


階段を上っていくと当時の部屋が今も残っています。1980年代まで実際に人が住んでいたらしいです。


結構な数の部屋があります。


博物館
Hidden houseを後にして進みます。こちらはカタコンベ(地下共同埋葬施設)です。ガラス越しで見えにくいですが、9人の修道院長が埋蔵されているとのことです。

こちらは展示コーナーです。煌びやかな聖具がたくさん展示されています。


続いてカルメル会のマリア・デ・ジェズス修道女が眠っている場所です。1796年に亡くなり、ここに埋葬されました。


聖職者が利用していた各部屋も公開されています。

ここは食堂らしき場所ですね。

聖衣服の展示室です。カルモ教会は小さな教会ですが、けっこう隅々までしっかり見学できます。

屋上へ
カルモ教会は屋上へ行くことができます。屋上というか小さいテラスという感じでしょうか。

教会の屋根の部分です。正面の豪華なファサードと違い、屋根部分は普通の家のような印象です。


テラスは狭いので人の行き来が結構大変。建物は高くないですが、周辺の街並みを見渡すことができます。


カルメル教会
カルモ教会に隣接するカルメル教会です。見どころを解説していきます。
カルメル教会の歴史
カルメル教会は1616~1628年にかけて、カルメル会第三修道会によりマニエリスム様式で建設されました。内装は1650年に完成しました。
マニエリスム建築はルネサンス後期のイタリアで興った様式で、完璧な調和のあるルネサンス建築に対する反動的な側面があります。ルネサンス建築と同様に古典的な様式を模倣しつつも、敢えて奇抜なものも取り入れ不安定にさせたりなど、後のバロック様式の動的な表現へと繋がっていきます。
19世紀のカトリック教会弾圧の時代には、兵舎として利用されました。
1996年に「ポルト歴史地区」を構成する世界遺産に登録されました。
外観
カルメル教会の外観です。バロック以前の建築様式で、かなりシンプルな印象です。

教会内部
シンプルな外観とは違い、内部はバロック調でかなり豪華です。こちらもカルモ教会と同じく単廊式の教会です。

周囲には礼拝堂が並んでいます。本当に造りが細かいです。


美しきパイプオルガン。

身廊と翼廊の交差点の天井下はドームです。装飾も含めイスラム建築らしいドームですね。

主催壇もとても豪華絢爛。祭壇はカルモ教会と同じく階段式になっています(天国への階段)。

まとめ
世界遺産カルモ教会・カルメル教会の観光の見どころまとめです。
- カルモ教会の側面は国内最大級のアズレージョで覆われている
- 2つの教会の間にあるHidden houseは「世界で一番細い家」と言われとてもユニーク
- カルモ教会は屋上へ行ける
- カルモ教会は有料だが、カルメル教会は無料

