2024年4~5月のポルトガル旅行記です(料金は2025年10月調べのものを記載してます)。
リスボンからシントラへの行き方の解説です。シントラ観光は主に世界遺産の建物などを巡ることですが、お得になる電車やバスの乗り放題チケットがあるのでそれについても解説していきます。
シントラの世界遺産に関しては以下で解説しています。

リスボンからシントラの行き方とシントラ観光の交通手段
リスボンからシントラへ行って、その後シントラの世界遺産を観光するという流れを説明していきます。
CPでシントラ駅まで
シントラは首都リスボンから西へ28kmほどの所に位置しています。リスボンからシントラへの行き方ですが、多くの場合まずは電車で行くことになります。リスボン中心部からCP(ポルトガル鉄道)のシントラ線で行けます。シントラ駅は終着駅となります。

リスボン中心にあるRossio駅からCPに乗ったとすると大体40分程度で着きます。リスボンから日帰りが十分可能です。Rossio駅からシントラ駅までの料金は片道2.45ユーロです(2025年10月調べ)。
自分はBenfica駅近くに宿を取っていたので、BenficaからCPに乗ってシントラへ向かいました。
シントラ駅です。

可愛らしい駅で、アズレージョで彩られています。


駅の中もアズレージョがありました。ポルトガル各地の駅を訪れるのも楽しいです。


Scotturb巡回バスで観光
シントラ駅前からScotturb社の巡回バス(434番と435番)が出ているので、これを使ってペーナ宮殿やレガレイラ宮殿など自分が訪問したい世界遺産へアクセスすることができます。詳細は公式サイトにて(なかなか繋がらないです)。

以下は路線図です。10分置きにバスが出ています。434番(橙)はペーナ宮殿やムーア城跡方面、435番(緑)はレガレイラ宮殿、モンセラーテ宮殿方面です。
- 434番(橙):シントラ駅からの始発は8:50。10分ごとに出発し、最終便は18:40(最終便はペーナ宮殿を19:08に出発してシントラ駅に向かいます)。
- 435番(緑):シントラ駅からの始発は9:00。10分ごとに出発し、最終便は18:30(最終便はモンセラーテ宮殿を18:52に出発してシントラ駅に向かいます)。

1回の乗車料金は4.55~5ユーロです(2025年10月調べ)。バス車内でキャッシュで支払います。
Train&Busチケット
シントラ観光の際、乗り放題になるお得なチケットがあるので紹介します。まずは「Train&Bus」チケットです。
Train&Busチケットとは?
CPが販売している「Train&Bus」という乗り放題チケットです。内容は以下です。その名の通り電車とバスが乗り放題になるチケットです。詳細は公式サイトにて。
- CP近郊線のシントラ線、カスカイス線、アザンブジャ線が1日乗り放題
- Scotturb社の巡回バス(434番と435番)が1日乗り放題
料金は14ユーロです。チケットを入手した日のみ使用可能です。リスボン中心部からシントラ駅の往復4.9ユーロなので、巡回バスに2回乗れば元が取れます(1回の乗車料金が4.55~5ユーロ)。リスボンから日帰りでシントラ観光するならお得になるチケットかなと思います。自分もこれを購入しました。
Train&Busの購入方法
購入方法はCP駅の窓口や券売機、またはオンラインになります。リスボンの交通機関カード「navegante」にTrain&Busチケットをチャージするという形式となります。naveganteカードが無ければカード発行に0.5ユーロ必要です。
オンラインで購入した場合、購入したバウチャーを窓口で見せてチケットを入手する必要があります。オンラインで購入しても結局窓口行かないといけないのは面倒くさいですね。
また、naveganteカードに関する問題は、空のカードでないとTrain&Busチケットをチャージできないことです。例えばnaveganteカードにチャージ残金がある場合や1日乗り放題のnaveganteカードでまだ期限内の場合、同じカードにTrain&Busチケットをチャージすることができません。新たにnaveganteカードを発行する必要があります。
naveganteカードに関しては以下にて詳しく解説しています。

券売機でTrain&Busをチャージ
自分は1日乗り放題のnaveganteカードを前日購入しており、すでに期限が切れていたので、それにTrain&Busチケットをチャージすることができました。Benfica駅の券売機でTrain&Busチケットをチャージしたので簡単に写真で解説します。
まず左下の言語選択で英語を選びます。naveganteカードをリーダーに置けとのことなので置きます。


現在のカードの中身が表示されました。1日乗り放題の履歴とすでに期限が切れてることが表示されました。Purchase ticket(チケットの購入)へ進みます。

naveganteカードに何をチャージするかの画面です。Train&Busを選択します。

料金が表示されて問題なければ、支払い方法(キャッシュかクレカ)を選択します。今回はクレカで支払いました。Banking Cardを選択して、クレカ情報入力しました。

チャージしているのでお待ちくださいとの画面。

これはポルトガルの企業の納税者番号を入力する画面なので無視して次へ。

チャージ完了の画面です。

本当にチャージできてるか不安だったので、再度naveganteカードを置いてみて中身を確認しました。ちゃんとTrain&Busチケットが入ってましたので一安心です。4/24終日乗り放題という内容です。

Hop on hop off チケット
続いてバス乗り放題の「Hop on hop off」チケットです。
Hop on hop off チケットとは?
「Hop on hop off」はScotturb社が販売しているバス乗り放題チケットです。内容は以下です。
- Scotturb社の巡回バス(434番と435番)が24時間乗り放題
つまりTrain&Busチケットの電車なしバージョンですね。料金は13.5ユーロです。最初の乗車から24時間有効です(Train&Busチケットだと購入したその日のみ有効)。巡回バスは1回の乗車料金が4.55~5ユーロなので、3回乗れば元が取れます。電車が含まれていないのでお得感は少ないかもですが、例えばシントラに宿泊して電車を使わない日にシントラ観光する場合などはこのチケットが良さそうです。
Hop on hop offの購入方法
Hop on hop offは、販売所、バス車内、オンラインで購入できます。Train&Busチケットのようにnaveganteカードにチャージしたりという煩わしさがないのが良いです。
販売所、バス車内で購入する場合、クレカでの支払いもできるようです。公式サイトによれば販売所は以下となります。

また、オンラインであれば8%割引の12.5ユーロで購入できるのでお得です。
ロカ岬へ行く場合
シントラ観光ではユーラシア大陸最西端のロカ岬(Cabo da Roca)へ行く人も多いかと思います。その場合の行き方ですが、シントラ中心部からCarris社のバス1253番で行く必要があります。
以前は乗り放題のチケットに1253番も組み込まれていたようですが、残念ながら現在はそのような仕様にはなっていません。ロカ岬だけへ行く場合は乗り放題チケットは役に立たないということになります。
1253番はシントラ駅前とロカ岬間を循環していています。時刻表などは公式サイトにて確認できます。乗車料金は一律2.6ユーロです。車内で現金を支払えば乗れます。Carris社なのでnaveganteカードにチャージしてあればそれが使えるかもしれません(試した訳ではないですが)。

自分はリスボンから日帰りでシントラへ行きましたが、ペーナ宮殿、ムーア城跡、レガレイラ宮殿を観光した後、レガレイラ宮殿の近くのバス停から1253番に乗ってロカ岬へ行きました。ロカ岬からも1253番に乗ってシントラ駅まで帰りました。Google mapで路線検索できるので、簡単に乗れました。

シントラの世界遺産の観光も良いですが、ロカ岬は本当に美しい場所だったので是非行くことをおすすめします。

まとめ
リスボンからシントラへの行き方と乗り放題チケットのまとめです。
- リスボンからシントラへは40分程度で行けるので十分日帰り可能
- シントラの世界遺産を観光するなら乗り放題チケットがお得(元はすぐ取れる)
- リスボンからシントラまでの電車とシントラでのバス乗り放題のチケット:14ユーロ
- シントラでのバス乗り放題のみのチケット:13.5ユーロ(オンラインだと12.5ユーロ)
- ロカ岬へ置く場合は乗り放題チケットは使えない