2023年10月のウズベキスタン旅行記です。
サマルカンドから南へ約80キロに位置する世界遺産の街「シャフリサブス」(Shakhrisyabz)。英雄ティムールの出生地として有名で、ティムール朝時代の貴重なイスラム建築を観ることができます。
サマルカンドから日帰りで訪問することが可能ですが、交通手段が限られておりなかなか難しい面もあります。この記事ではサマルカンドからシャフリサブスへの行き方と帰り方を紹介します。
世界遺産「シャフリサブス歴史地区」の解説は以下。

行き:サマルカンドからシャフリサブス
サマルカンドからシャフリサブスへは鉄道もバスもないため、移動はタクシー一択になるかなと思います。シャフリサブスには空港もありますが、サマルカンドから日帰りすると考えるのであれば現実的ではありません。
一番無難な方法はツアー会社を使うことですが、料金は高くつきます。少しでも安くする方法は、シェアタクシーをチャーターすることです。レギスタン広場の道を挟んだ向かい側にシャフリサブス行きのタクシー乗り場があります。
この場所以外でもレギスタン広場周辺では「シャフリサブス!」と声をかけてくる運転手もいますが、まずはタクシー乗り場まで行った方が良いかと思います。というのも他にもシャフリサブスへ行きたい人がタクシー乗り場に集まってくる可能性があり、何人かでシェアすれば1人当たりの料金も安く済むからです。
料金はかなり吹っかけてくると思うので、交渉は必須です。その時は確か最初の値段は往復50万スム(6000円弱くらい)と言われたような気がします。
無事交渉成立すれば、運転手はシャフリサブスで待っていてくれるので帰りも同じタクシーで帰れます。これはかなり安心ですね。そう考えると50万スムもそんなに高くないような気もします。
ただ自分はシャフリサブスをゆっくり観光したかったし、運転手を待たせてるプレッシャーが嫌だなと思い、シェアタクシーはやめました。
帰りの不安もありましたが、取りあえず配信アプリの「Yandex Go」で検索したところ、シャフリサブスまで18万2500スム(2100円くらい)で見つかったので、それで行くことにしました(「Yandex Go」はシャフリサブスに対応していないので帰りはアプリ使えません)。2025年現在ではもう少し値段は上がってるかもです。
「Yandex Go」に関しては以下。

無事タクシーに乗れたので、シャフリサブスへ向かいます。大体2時間くらいの移動でした。ザラフシャン山脈の絶景を楽しみながらの旅です。日本では観れない景観です。



途中トラックが横転してました。カーブも多く、道幅も狭いので事故が多いのかもしれません。シャフリサブスまでバスが通行していないのも納得です。

スムーズな移動で事故もなく安心でしたが、シャフリサブスに到着してから事件が発生しました。若い気さくなタクシー運転手が着いた途端に豹変しました。配車アプリで18万2500スムだったはずのに、「0が足りない、180万スム寄こせ」と言い始めたのです。
180万スムは20000円超えるので、さすがに無理だし詐欺だしと思ってアプリの画面を見せながら抗議しましたが、受け入れてもらえず…。10分くらいやり取りしましたが、英語もあまり通じなくていい加減ムカついてきたので、6万スムほど上乗せして支払い(少しだけ折れた笑)、強引にタクシーから降りて逃げました。
近くに警察署があったので追いかけてきたら駆け込もうと思ってましたが、特にその気配はなくてよかったです。取りあえず「Yandex Go」のアプリ画面から通報しておきました。
帰り:シャフリサブスからサマルカンド
気を取り直して、世界遺産の街シャフリサブスを堪能し、続いての問題はサマルカンドへの帰り方です。往復のシェアタクシーでサマルカンドから来たのであればそのまま乗って帰るだけですが、今回は自力でタクシーを見つけなければなりません。
色々とネットで調べたところ、シャフリサブスの北にあるキタブという街のマルシェからサマルカンド行きのタクシーに乗れるということが分かりました。
シャフリサブスからキタブのマルシェまではかなり距離がありますが、シャフリサブス・キタブ間をミニバスがガンガン走ってるのでそれを利用しました。大通りに出ればめちゃんこ走ってるのですぐ分かります。


このKITOB(キタブ)行きと書いてあるミニバスに乗ればオーケーです。

バスの標識の場所からキタブ行きに乗車しました。


他の乗車客を見てると、結局どこからでも乗れるみたいでした。手を挙げれば止まってくれるみたいです。乗車料金は2023年10月時点で10000スム(120円弱)でした。めちゃ安いです。
20分くらいでキタブのマルシェに着きました。ショッピングモールもあってたくさんの人で盛り上がってました。時間があれば観光も良いかなと思いましたが、まずはタクシーを探さなければなりません。


以下の○の場所でタクシーを見つけることができました。この場所に来た途端、怒濤のタクシー勧誘でした。あっという間に10人くらいに囲まれ、競り状態でした。何とも笑える状況でした。写真を撮り忘れたのが残念です。

最初50万スムから始まり必死の値段交渉で25万スムまで下がったけれどそこからがなかなか下がらず。行きのぼったくりもあったので、もう少し下がらないかなと思っていたところ「20万スム(2300円くらい)でいいよ!」と颯爽とダンディーな運ちゃんが現れました。無事サマルカンドへ帰ることができました。
結局サマルカンドでシェアタクシーを利用するのと同じ値段くらいか、もしくは高くなったかなと思いましたが、面白い体験ができたので良しとしました。
まとめ
サマルカンドから日帰りでシャフリサブスへの行き方まとめです。
①ツアーを利用
メリット:タクシーの値段交渉しなくてもよい。ガイドが含まれることもあり。
デメリット:料金が高い。観光時間は限られる。
②往復シェアタクシー利用
メリット:値段交渉や人数がいればかなり安くなる可能性あり。運転手がシャフリサブスで待機してくれてるので帰りも安心。
デメリット:値段交渉しないと安くならないかも。運転手を待たせるので観光時間は限られるかも。
③行きと帰り別々で自力でタクシーを探す
メリット:シャフリサブス観光時間の自由度が高い。
デメリット:値段交渉必須。帰りは一旦キタブまで行かないといけない。
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