2024年4~5月のポルトガル旅行記です(料金は2026年1月調べのものを記載してます)。
リスボン、ポルトに次ぐ都市コインブラの世界遺産「コインブラ大学-アルタとソフィア」の中心となるコインブラ大学を観光しました。
大学内には歴史的な建物はもちろん、ハリーポッターの世界観を味わえるジョアニナ図書館など見どころ満載です。この記事では、世界遺産コインブラ大学の歴史を踏まえつつ、チケット料金や各施設を解説していきます。
世界遺産「コインブラ大学-アルタとソフィア」の全体の解説は以下より。

世界遺産コインブラ大学の歴史
世界遺産コインブラ大学の簡単な歴史です。
コインブラ大学はイエズス会による最初の宗教大学として、1290年にディニス王(ブルゴーニュ朝)によりリスボンにて建設されました。
1308年にコインブラに移転、その後1338年にリスボンに再移転と、何度か移転を繰り返し、最終的に1537年にコインブラの王宮として使われていたアルカソヴァ宮殿に校舎が移転されました。現在観光できる大学内の主な建物はこの時期以降に建設されたものです。

コインブラ大学は現役かつポルトガル最古の大学です。ポルトガル屈指の名門国立大学とされ、世界大学ランキングでも上位に位置するレベルの高い大学です。コインブラでは大学が街の中心とみなされ、黒いマントを着たコインブラ大学生が行き交う姿も見られます。
コインブラ大学は映画ハリー・ポッターの世界観があると言われますが、映画のロケ地ではありません。ただ、黒いマントを着た学生やジョアニナ図書館など、映画に出てくる魔法学校のような世界観があり、ハリー・ポッターのモデルにもなったと言われています。
2013年に「コインブラ大学-アルタとソフィア」の構成施設として世界遺産に登録されました。
場所・料金・営業時間
コインブラ大学の場所は以下となります。コインブラの丘の上にあるアルタ地区に建っています。
コインブラ大学を観光するためには入場チケットが必要です。チケット料金・営業時間は以下となります(2026年1月調べ)。2025年5月時点では13.5ユーロでしたが、残念ながら値上がりしてます。オンラインでも購入可能のようです。詳細は公式サイトにて。
- チケット料金:16.5ユーロ(大学内のジョアニナ図書館は時間ごとに入場制限あり)
- 営業時間:9:00~13:00/14:00~17:00
大学内のジョアニナ図書館は入場人数の制限があるため、決められた時間に並んで入場する必要があります。チケットは購入日しか有効でないようなので、詳細の時間は購入時に確認必須です。
チケットの販売場所は以下となっています(2024年5月訪問時)。少し離れているので分かりにくいです。コインブラ新大聖堂の近くです。



コインブラ大学の全体図
コインブラ大学の全体図です。主な見どころの施設に番号を付けています。東側の①鉄の門から入場できます。⑦ジョアニナ図書館は時間指定での見学となりますが、観光の所要時間は大体1~2時間程度かなと思います。

①鉄の門
②ラテン回廊
③帽子の間
④鐘楼
⑤中庭
⑥サン・ミゲル礼拝堂
⑦ジョアニナ図書館
主な見どころ
コインブラ大学の見どころを順番に紹介していきます。
①鉄の門
コインブラ大学の入口の門である「鉄の門」(別名:無情の門)です。1630年代に建設されました。マヌエル様式も少しだけ取り入れられたルネサンス様式の立派な門です。各彫像は各学部を象徴しているとのことです。

鉄の門の前の地面にはローマ神話の女神ミネルバの大きなモザイク画があります。ミネルバは知恵や芸術を司る神で、ギリシャ神話のアテナと同一視されています。大学に相応しい神様ですね。

大学内に入ると、広い⑤中庭があり、②ラテン回廊や④鐘楼が目に入ってきます。学生らしき人もチラホラいます。黒いガウン姿は見ることができませんでした。

②ラテン回廊
まずは「ラテン回廊」へ。かつてここではラテン語のみを話すことが義務づけられていたことが由来です。

バロック様式のレリーフがインパクトあります。

こちらは回廊部分です。幅は狭く、造りはシンプルです。

③帽子の間
ラテン回廊から内部へ入ることができます。

コインブラ大学はポルトガル王宮として使われていたアルカソヴァ宮殿に移転されたため、王宮施設もそのまま残っています。王族の居室をいくつか見学できます。


こちらは「帽子の間」です。学位の授与など大学の祭典として使われていました。元々は17世紀建造の王宮の広間であり、壁には歴代ポルトガル王の肖像画が並んでいます。


天井の模様もかなり凝っています。よく見るとタイルっぽいです。

こちらは歴代大学学長?の肖像画がある部屋です。天井のフレスコ画が美しいです。

コインブラ大学の模型もあります。

宮殿施設の観光が終わり、さらに進むと学生食堂があります。学生がおしゃべりしている風景が良きです。多分ここで観光客も食事できそうな感じです。

④鐘楼/⑤中庭
一旦外に出て、こちらは「鐘楼」(時計台)です。18世紀建造です。以前は登れたみたいですが、現在は閉鎖しています。

中庭です。大学は丘の上に建っているため、ここからコインブラの街も見渡せます。

中庭に建つジョアン3世王の像です。何度も移転を繰り返していたコインブラ大学は、1537年ジョアン3世により、最終的にコインブラに落ち着きました。

⑥サン・ミゲル礼拝堂
続いては「サン・ミゲル礼拝堂」です。16世紀建造です。
こちらはサン・ミゲル礼拝堂の門です。完全にマヌエル様式の門です。この門は閉鎖しているので、この門の隣の入口から礼拝堂へアクセスできます。

サン・ミゲル礼拝堂内部です。壁から天井まで溜め息が出るような装飾祭りです。祭壇には天国への階段があります。ポルトガルの教会の祭壇では頻繁に見かけます。祭壇周りには捻じれたロープ状の装飾などマヌエル様式が所々に見られます。

超豪華なイベリアパイプオルガンです。


天井はフレスコ画ですが、壁一面はびっしりアズレージョです(17世紀)。こんなに隅々までアズレージョが使われている教会も珍しい気がします。


⑦ジョアニナ図書館
最後に訪れたのはジョアニナ図書館です。18世紀にジョアン5世により建造されました。映画ハリー・ポッターのモデルにもなったと言われている場所です。
ジョアニナ図書館は入場人数に制限があるため、あらかじめ決まった時間に集合して並んで入る必要があります。時間はチケット購入時に確認必須です。
バロック様式の玄関です。ここは閉鎖しているので、裏側へまわる必要があります。

30万冊の蔵書があるマンモス図書館で、ポルトガル最高級の文化財と言われています。図書館内部は一部写真撮影できましたが、一番の見どころである金泥細工の美しい装飾の図書室は撮影NGでした。残念。ものすごく煌びやかで素晴らしい場所でしたので、コインブラ大学の観光の際は必ず立ち寄るべき場所だと思います。


まとめ
世界遺産コインブラ大学の観光の見どころまとめです。
- 現役かつポルトガル最古の大学
- ハリー・ポッターの魔法学校のような世界観を味わえる
- 観光の所要時間は1~2時間程度
- 最大の見どころであろうジョアニナ図書館は人数制限あり(写真撮影NG)
- アズレージョで覆われたサン・ミゲル礼拝堂も見逃せない

