2024年4～5月のポルトガル旅行記です(料金は2025年12月調べのものを記載してます)。
世界遺産「エヴォラ歴史地区」を構成する「サンフランシスコ教会」を訪問しました。大量の人骨が使われた納骨堂が圧巻でした。
この記事では、世界遺産であるサンフランシスコ教会を紹介していきます。
世界遺産「エヴォラ歴史地区」全体の解説は以下より。
サンフランシスコ教会の歴史
エヴォラのサンフランシスコ教会の簡単な歴史です。
サンフランシスコ教会は元々ロマネスク様式の教会でしたが、1475年から1550年代にかけてゴシック様式で建て直されました(一部マヌエル様式あり)。
身廊はポルトガルの教会では最大級の規模を誇ります。
また、フランシスコ会により設立された付属の納骨堂である「骨の礼拝堂」は、内部が推定5000体もの人骨で埋め尽くされており、サンフランシスコ教会の一番の見どころとなっています。
1986年に「エヴォラ歴史地区」を構成する世界遺産として登録されました。
場所・料金・営業時間
サンフランシスコ教会は、エヴォラ旧市街内の中心から少し南に行ったあたりにあります。エヴォラ旧市街は徒歩で十分観光できる広さなので、様々な観光施設へのアクセスが容易です。
サンフランシスコ教会の入場料金と営業時間は以下となります(2025年12月調べ)。詳細は公式サイトにて。
- 料金：教会→無料 / 納骨堂→6ユーロ(博物館込み)
- 営業時間：9:00～16:30(夏季) / 9:00～17:00(冬季)
サンフランシスコ教会の全体図
サンフランシスコ教会の全体図は以下となります。教会部分に納骨堂が隣接しており、入口は別となっています。
納骨堂は有料ですが、サンフランシスコ教会の最大の見どころなので、是非観光することをおすすめします。
教会内部
納骨堂へ行く前に教会部分を観光します。こちらは教会のファサードです。上部の左右に建つ尖塔は捻じれた円錐形で、これはポルトガル独自のマヌエル様式の建物で頻繁に見かけるものです。
入口上部にはポルトガル国王の紋章が3つ飾られています。一番右の天球儀はマヌエル1世の紋章です。こちらもリスボンのジェロニモス修道院など、マヌエル様式の建物でよく目にします。
身廊はかなり広いです。天井も高いです。見た目がシンプルなだけに空間の広さが印象的に映ります。
身廊の壁面にはかなりの数の礼拝堂があります。
こちらは主礼拝堂です。ポルトガルの教会は、祭壇にイエス・キリストとともに階段が祀られていることが多いです(天国への階段？)。
こちらは奥に行った所の別の部屋です。この礼拝堂はまさバロック様式といった感じでかなりごちゃっとしています。ここでもイエスの下に天国への階段らしきものが見れます。
周囲にはアズレージョのタイル祭り。ポルトガルの教会ならではです。
5000体の人骨のある納骨堂
続いて、サンフランシスコ教会の最大の見どころである納骨堂へ。教会のすぐ隣に入口があります。
2024年4月時点で6ユーロでしたが、2025年12月現在も変わらずです。軒並み入場料が上がっている中、据え置きはありがたいです。
中に入るとアズレージョが目に入ります。廊下を進んでいきます。
納骨堂の入口です。上部には「ここにいる我々(骨)はあなたの来訪を待っています。」というメメント・モリが書かれています。
中に足を踏み入れると言葉を失いました…。推定5000体の人骨が礼拝堂一面に敷き詰められています。納骨堂はフランシスコ会により建てられましたが、墓地に埋葬されていた大量の人骨を掘り起こして利用したとのことです。
こんなに人骨を見たのは初めてかも…。
博物館
納骨堂から外に出て、階を上がった先は博物館になっています。納骨堂の入場料で博物館も訪問することができますが、特に目新しいものは無いので行かなくても良いかなと思います。
こちらはかなり年季のはいったパイプオルガンです。装飾が可愛らしいです。
キリスト教関連の彫刻がたくさん飾られています。
博物館のテラスからエヴォラの街を見渡せます。
まとめ
世界遺産サンフランシスコ教会の観光・見どころのまとめです。
- 教会は身廊がかなり広い
- 納骨堂は絶対訪問するべき
- 納骨堂は推定5000体の人骨で敷き詰められている
- 博物館は特に行く必要はないかなと思う
