2023年10月のウズベキスタン旅行記です(料金などは2025年時点のものを分かる範囲で記載してます)。
世界遺産「ブハラ歴史地区」を構成する資産である「マゴキ・アッタリ・モスク」(Magoki Attori Mosque)を訪問しました。中世と近世が入り混じった変わった見た目のモスクです。
合わせて同じく世界遺産である「タキ・バザール」(Taqi Bazaar)も紹介します。
世界遺産「ブハラ歴史地区」の解説は以下より。

マゴキ・アッタリ・モスク
世界遺産マゴキ・アッタリ・モスクはブハラ旧市街の中心部にあります。ラビハウズの西方面です。ブハラは旧市街に世界遺産の史跡が密集しているので、徒歩で観光できてよいですね。
マゴキ・アッタリ・モスクの「マゴキ」は「穴の中」という意味です。マゴキ・アッタリ・モスクは上段と下段に跨って建つ不思議な見た目をしています。下段は元々埋まっており、1936年に掘り出されました。その名の通り穴の中にあったモスクです。マゴキ・アッタリ・モスクの場所は元々仏教寺院やゾロアスター教の寺院があったのですが、9~10世紀頃にモスクに改築されました。サーマーン朝の時代くらいでしょうか。その後カラハン朝時代に再建、13世紀のモンゴル軍侵攻での破壊など、時代ごとに破壊と修復が繰り返されてきました。あのモンゴル軍の来襲でも完全に破壊されず、部分的にでも残っているのは奇跡だと思います。マゴキ・アッタリ・モスクは中央アジアで現存する最古のモスクの一つです。世界遺産になるべくしてなった史跡だと思います。
下段のファサードは12世紀カラハン朝時代のものです。上段(右側)は15世紀半ばブハラ=ハン国時代に増築された門です。

マゴキ・アッタリ・モスクの下段です。上段から5m下に位置します。

マゴキ・アッタリ・モスクのファサードです。なんか歴史を感じさせる風貌ですね。

12世紀カラハン朝時代の装飾が今でも僅かに残っています。タイルがほぼ剥がれ落ちています。この廃墟感がたまりません。


レンガの組み合わせで造られた見事な装飾が目に飛び込んできます。元々この上にタイルが敷かれていたのかもしれません。

幾何学模様が美しいです。ブハラはこういうレンガ装飾が結構観れます。サマルカンドの世界遺産「イシュラトハナ廟」を彷彿させます。

マゴキ・アッタリ・モスクは中に入ることもできます。中は絨毯博物館になっています。自分は入らなかったですが、入場料は2023年10月時点で20000スム(240円くらい)だったと思います。2025年の情報は分からなかったですが、値上がりしているかもです。

マゴキ・アッタリ・モスクの上段です。15世紀半ばブハラ=ハン国時代に増築された門です。こちらは綺麗に整った門ですね。

タイル装飾少な目で、レンガで模様が構築されています。よいですね。扉は閉まっておりここからは入れませんでした。

マゴキ・アッタリ・モスクの周辺には、14~16世紀のキャラバンサライ(隊商宿)やお風呂の遺跡が結構広範囲に渡ってあります。これらも世界遺産の一部かなと思います。ブハラはほんとに史跡が多いです。

タキ・バザール
タキ・バザールは16世紀に造られました。当時は全部で5つでしたが、現在残っているのは3つのみで、どれも世界遺産となっています。ブハラ旧市街の中心部に点在しており、今でもバザールとして機能しているのでお土産を買うには持ってこいのスポットです。
タキとは「丸屋根」という意味です。その名の通り複数の丸屋根(ドーム)で覆われた不思議な見た目の建物で、屋内がバザールとなっています。以下の3つが世界遺産として残っているタキ・バザールです。
①タキ・ザルガロン(Toqi Zargaron)
②タキ・テルパクフルシャン(Toqi Telpakfurushon)
③タキ・サラフォン(Toqi Sarrofon)
それぞれのタキ・バザールを上から見た図です。不思議な形ですね。

こちらは一番規模の大きい「タキ・ザルガロン」です。

中ではたくさんお店が出てました。可愛らしいものから変なもの?まで幅広くあり、歩いてるだけで楽しめます。


スザニですね。スザニや陶器のお店はウズベキスタンの至る所にあります。


こちらは「タキ・テルパクフルシャン」です。ドーム下はレンガ造りです。同じようにお店がたくさん並んでいます。

こちらは「タキ・サラフォン」です。ここは一番小さいです。ラビハウズに抜ける通り道になっています。

クレカ使えるお店もありましたが、基本的にお店の人は手数料を嫌うので、キャッシュオンリーと思った方が良いと思います。高い買い物をすれば使えるかもしれませんが。