カンボジア

世界遺産アンコールのチケット「アンコールパス」&遺跡巡りのルート解説!

アンコールパスカンボジア

2023年4月のカンボジア旅行記です。

世界遺産アンコールは、「アンコールパス」というチケットで各遺跡に入場できます。

ここでは購入方法や購入場所、利用できる遺跡、おすすめ観光方法など紹介します。

アンコールパスの種類と料金

観光客はアンコールパスを片手に、トゥクトゥクやタクシーなどを利用して各遺跡を見学して周ることになります。まずはアンコールパスを手に入れる必要があります。

アンコールパスは以下の3種類となります。2024年1月現在もこの価格のようです。クレカ決済(VISA、MasterCard、JCB)も可能です。

種類料金期限
1日券37ドル購入日当日のみ利用可能
(17時以降に購入した場合は翌日まで利用可能)
3日券62ドル購入日から10日間有効
そのうち好きな3日間で利用可能
7日券72ドル購入日から1ヶ月間有効
そのうち好きな7日間で利用可能

受付で顔写真を撮られて、それがチケットに載ります。記念にもなりますね。写真は7日券です。

アンコールパス

1日券は購入した当日利用できます(17:00以降に購入なら翌日いっぱい利用可能)。3日券と7日券は期限内なら好きな日に利用できます。連続した日にちでなくてもOKです。また、同じ遺跡に何度でも入れます。

アンコールパスの裏を見ると、1から31まで数字が記載されており、これらは日にちに該当します。その日の最初の遺跡の入場の際に、該当の日にちの数字のところに穴を開けられます。いつ利用したかはこれで管理されてます。7日券なら7つ(7日分)穴を開けられるまで使用することができます。また、各遺跡は7:30~17:30まで営業しています。朝日や夕日が見れる遺跡はこの時間外も入ることができます。

アンコールパス

3日券があれば遺跡を十分に楽しむことができると思います。少なくとも2日間遺跡を見学するなら3日券購入がオススメです。シェムリアップ滞在期間に合わせて選択するとよいですね。

遺跡の敷地に入るところや遺跡前などあらゆる所でアンコールパスはチェックされますので、ホテルに忘れないように注意が必要です。

ネットでも購入できるみたいですね。事前に購入したい人向けです。アカウント登録が必要です。

Angkor Pass

アンコールパスの購入場所

アンコールパスの販売所は以下です。5:00~17:30で営業しています。

シェムリアップの中心からも遺跡からも少し離れてますが、アンコールパスが無ければトゥクトゥクのドライバーが遺跡に向かう途中で寄ってくれます。

チケットセンターです。奥に入っていくと受付があります。

アンコールチケットセンター
アンコールチケットセンター
アンコールチケットセンター

受付は1日券、3日券、7日券と別れており、希望のところで購入します。自分らはシェムリアップに1週間ほど滞在したので、迷うことなく7日券を購入しました。

アンコールチケットセンター

アンコールパスで入場できる遺跡

アンコールパスで入場できる遺跡は、基本的に世界遺産アンコールを構成する遺跡となります。

世界遺産アンコールの範囲は、「アンコール遺跡群」「ロリュオス遺跡群」「バンテアイ・スレイ」の3つのエリアからなります。以下の地図はアンコール遺跡のサイトからお借りしました。シェムリアップを拠点に観光できます。

世界遺産アンコールマップ

以下が「アンコール」の主な構成資産です。アンコールパスで全て入ることができます。

アンコール遺跡群

  • 中心部】:アンコール・ワット / アンコール・トム(バイヨン、バプーオン、ピミアナカス、象のテラス、ライ王のテラス、プラサット・スゥル・プラット、南北クリアン、プリア・パリライ、プリア・ピトゥ) / プノン・バケン / バクセイ・チャムクロン / トマノン / チャウ・サイ・テヴォーダ
  • 東部】:プレ・ループ / タ・ケウ / バンテアイ・サムレ / タ・プローム / スラ・スラン / プラサット・バッチュム / バンテアイ・クデイ / 東メボン / プラサット・クラヴァン
  • 北部】:プリア・カン / ニャック・ポアン / タ・ソム / クロル・コー
  • 西部】:西バライ / 西メボン / アック・ヨム

ロリュオス遺跡群

  • プリア・コー
  • バコン
  • ロレイ

バンテアイ・スレイ

  • バンテアイ・スレイ

アンコールの世界遺産には含まれませんが、ワット・アトヴィアやクバール・スピアンなどのアンコール周辺の遺跡にも入場できます。

また、遠方にある人気の遺跡ベンメリアは以前は5ドルで入場可能でしたが、近年アンコールパスで入場できるようになりました。気を付けるべきポイントは、アンコールパスの期限が切れてた場合、5ドル払って入れてもらおうと思っても入れません。有効期限内のパスが必ず必要となります。

アンコールパス対象外の遺跡

遠方の遺跡はアンコールパスでは入れません。別途料金が必要となります。先ほど書いたようにベンメリアだけはアンコールパスで入場することができます。

遠方の主な遺跡の料金は以下となります(2024年1月調べ)。今後値上がりする可能性はあります。

  • コー・ケー遺跡群(世界遺産):15ドル
  • プレア・ヴィヒア(世界遺産):10ドル
  • サンボー・プレイ・クック(世界遺産):10ドル
  • プノン・クーレン:20ドル
  • バンテアイ・チュマール:5ドル
  • 大プリア・カン:5ドル

どの遺跡を見るべきか?

アンコールには遺跡の数が多過ぎて、どこに行ったらよいか迷うこともあるかと思います。そんな時のために一般的に浸透している観光ルート「小回りルート」「大回りルート」が存在します。現地のドライバーもこのルートは知っています。以下は情報サイト「あじあ」からお借りしました。

アンコール遺跡観光

小回りルート

アンコール・ワット、アンコール・トムを中心に小さく時計回りするルートです。どこからスタートしてもよいですし、反時計回りも可能です。トゥクトゥクをチャーターして15〜20ドルくらいかと思います。

小回りルートの主な遺跡は以下となります。

  • アンコール・ワット
  • プノン・バケン
  • アンコール・トム(メインはバイヨン)
  • トマノン
  • チャウ・サイ・テヴォーダ
  • タ・ケウ
  • タ・プローム
  • バンテアイ・クデイ
  • プラサット・クラヴァン

人気の遺跡であるタ・プロームを含むので定番の観光ルートとなっています。小回りルートと言えども遺跡は多く、じっくり見学してたら全部は行けないのでここからピックアップするとよいです。アンコール・ワット、アンコール・トム内のバイヨン、タ・プロームあたりは定番かと思います。ちなみにこれら3つはアンコール3大遺跡と呼ばれています。

大回りルート

アンコール・ワット、アンコール・トムを中心に大きく時計回りをするルートです。どこからスタートしてもよいし、半時計回りも可能です。トゥクトゥクをチャーターして20ドル前後かと思います。

大回りルートの主な遺跡は、小回りと被っていますが以下となります。

  • アンコール・ワット
  • プノン・バケン
  • アンコール・トム(メインはバイヨン)
  • プリア・カン
  • クロル・コー
  • ニャック・ポアン
  • タ・ソム
  • 東メボン
  • プレ・ループ
  • スラ・スラン
  • プラサット・クラヴァン

その名の通り、大きく回るルートですが、遺跡の数自体は小回りルートとあまり変わりません。全部を1日で周るには無理があるので、ここからピックアップすると良いと思います。個人的にはメインのアンコール・ワットやアンコール・トムに加え、レンガ建築のプレ・ループがオススメです。

これらのルートを参考に、トゥクトゥクやタクシーのドライバーに行きたいところを伝えて、観たい遺跡を周るのがベストです。ドライバーは街中にたくさん待機してるのでそこで頼むか、ホテルでも手配可能です。

3日券を購入したのなら、例えば初日は小回りルートで、アンコール・ワット、アンコール・トム、タ・プロームあたり、翌日は大回りの興味がある遺跡と初日に見逃した小回りルートの遺跡、3日目は少し遠出してバンテアイ・スレイやロリュオス遺跡群、といったプランなど良いかなと思います。特にバンテアイ・スレイのレリーフは一見の価値ありです。ちなみに今回の旅では、トゥクトゥクをチャーターして、バンテアイ・スレイは35ドル、ロリュオス遺跡は18ドルで行ってくれました(2023年4月時点)。

どの遺跡から順番に周るかですが、アンコール・ワットは午前中だと参道から見える祠堂が逆光になってしまうため、午後に訪れるようにした方がよいのかなと思います。また、アンコール・トムは日差しを遮るものがあまりないため、トム内でも特に観光に時間がかかるバイヨンは比較的日差しの強くない午前中に行くのがオススメです。自分らは午前中にアンコール・トム内の遺跡、昼にアンコール・ワットへ行きました。この2つだけで1日使いました。暑すぎてこれ以上無理でした(笑)。

色んな周り方があるので、その行程を考えるのも旅の醍醐味ですね。

あとは朝日を見るならアンコール・ワット、夕日を見るならプノン・バケンやプレ・ループが定番となっています。

また、ツアーもたくさんあります。ドライバーの手配など煩わしい場合は「klook」などでツアーを申し込むのもよいですね。効率よく観光できると思います。

klookの会員登録の際に以下の紹介コードを入力していただくと、登録後すぐに500円券がもらえますので、是非活用ください!

紹介コード:LPPU3Y

klook.com

まとめ

アンコールパスと遺跡巡りルートのまとめです。

  • アンコールパスは3日券以上がオススメ
  • アンコールパスでほぼ全ての遺跡に入ることができる(遠方の遺跡は別料金)
  • アンコールパスの期限内であれば何度でも同じ遺跡に入り放題
  • 定番の観光ルートが用意されているので分かりやすい
  • 効率的に周れる現地ツアーを申し込むのもあり

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