2023年4月のベトナム旅行記です。
ハノイから日帰りツアーで世界遺産であるチャンアンへ行きました。ハノイから南へ行った100キロほど行ったニンビン省にある世界遺産です。ハロン湾と同じくカルスト地形の自然遺産です。
この記事では、チャンアンはどういった世界遺産なのかを、ツアーのクルーズ内容なども含めて見どころを解説していきます。
世界遺産チャンアンとは?
世界遺産チャンアンの登録名は、「チャンアンの景観関連遺産」です。東南アジア初の複合遺産として2014年に登録されました。ハロン湾と同じカルスト地形の景勝地で、「陸とハロン湾」と言われています。

複合遺産は、自然遺産と文化遺産のどちらの登録基準も併せ持つ物件です。自然環境とそこでの人間の文化的営みの両方が顕著な普遍的価値があると認められた世界遺産です。1200近くある世界遺産の中でも、複合遺産はわずか30数件しかありません。
「チャンアンの景観関連遺産」は以下の理由で世界遺産(複合遺産)に登録されました。
- 壮大なカルスト地形が自然遺産として価値があること
- 3万年以上にわたる人類の活動の痕跡や、ベトナム初期王朝の古都ホアルーに置かれた寺院や霊廟が文化遺産として価値があること
登録名 | チャンアンの景観関連遺産 (Trang An Landscape Complex) |
国 | ベトナム |
登録区分 | 複合遺産 |
登録基準 | (5)、(7)、(8) |
登録年 | 2014年 |
以下が世界遺産「チャンアンの景観関連遺産」の登録範囲です。赤線内が登録範囲となります。かなり広範囲で、チャンアンやタムコックなどカルスト地形の景勝地や洞窟に加えて、ベトナム初期王朝の古都ホアルー(ハノイ遷都の前の都)も含みます。

ツアーの利用がおすすめ
世界遺産チャンアンは見どころがたくさんあるので、自力で行くより、ツアーを使った方が合理的に周ることができると思います。
今回使ったのは、JVTA Tourismという会社のツアーです。ホアルーのことを知りかったので、日本語ガイド付きがあるこの会社を選択。日本人向けにツアーを提供しているベトナムの会社です。日本語ガイド、アクティビティ、ランチ、入場料、交通費全て込みの日帰りツアーで8300円とかなりお得でした(2023年4月時点)。チャンアン以外にもたくさんツアーあります。日本語を話せるベトナム人のガイドさんでしたが、分かりやすく、とても信頼できる会社だと思います。
また、旅行のアクティビティを数多く提供しているサイト「klook」でもチャンアンのツアーはたくさんあります。日本語ガイドではないですが、ハノイからの日帰りツアーが4000円くらいからありますのでかなり安いですね。
klookの会員登録の際に以下の紹介コードを入力していただくと、登録後すぐに500円もらえますので、是非活用ください!
紹介コード:LPPU3Y
古都ホアルー
まずはハノイからバスで2時間30分ほどで「古都ホアルー」へ。
ホアルーは、ベトナム初期王朝の「丁朝」(966〜980年)、「黎朝(前黎朝)」(980〜1009)の都として栄えました。その後大越国「李朝」が起こり、ハノイへ遷都されました。都としては44年という短い期間でしたが、ハノイ遷都後も軍事拠点として重要な役割を果たしました。
橋を渡った所の立派な門が入口です。

石造りの重厚な門です。

古都ホアルーの見どころは、皇帝を祀った2つの祠です。どちらも17世紀に再建されたものです。
丁先皇(ディン・ティエン・ホアン)祠
丁朝の初代皇帝「丁先皇」を祀る祠です。入口です。

ディン・ティエン・ホアンの名前が書いてあります。

奥へ行くと祠が見えてきました。

割と質素な造りですね。

柱の間から、丁先皇の像が見えます。

黎大行(レ・ダイ・ハイン)祠
黎朝(前黎朝)の初代皇帝である黎大行の祠の入口です。黎朝って15世紀にも出てくる王朝の名前なので、紛らわしいですね。

奥へ行くと祠があります。丁先皇の祠と似てますが、屋根の彫刻がこちらの方が少ないですね。

軒下です。桁や垂木を支える組み物がゴツいです。装飾が細かいですね。

中には、黎大行の像があります。柱に描かれてる龍のような雲のような絵が印象的です。

外には水牛おじさん。

サイクリング
古都ホアルーを後にして、今度はサイクリングです。「陸のハロン湾」と言われるカルスト地形の景観です。岩山群はほんとハロン湾と似ていますね。



結婚式の撮影をしているカップルがいました。

サイクリングでお腹を空かせた後はビュッフェ形式でのランチです。ビールも。ニンビンの特産品の山羊の肉を食べました。クセがなく、コリコリしてて食べやすかったです。

小舟クルーズ
ランチ後はバスでチャンアンのボート乗り場へ移動。チャンアンのメインイベントである小舟クルーズです。
小舟でチャンアンの景観を楽しみます。いくつかルートがあるようですね。


出発しました。


ハロン湾の小舟クルーズとはまた一味違いますね。川下りという感じです。とても静寂な時間が流れてます。


岩山の下も小舟で通ります。中は320mあるとの看板。


川の上に建物を発見。写真スポットなので、撮影のために小舟上で立つ女性がいましたが、一歩間違うと落ちますね。

立派な建物です。周囲の景観と合わさってとても趣きがありますね。

ムア洞窟&タムコックの景色
1時間以上の小舟クルーズが終わり、またバスで移動。チャンアン景勝地から少し南下して「ムア洞窟」へ。
Hang múaはムア洞窟という意味です。

洞窟内へは行かず、約500段の階段を上って岩山の頂上へ。頂上では「タムコック景勝地」の景色を眺めることができます。


途中で山羊に遭遇。山羊は他の場所でも結構見ましたね。


結構登ってきました。

タムコックの壮大で長閑な景観を見渡すことができました。

チャンアンツアーの最後にこれが見れてよかったです。川を見るとタムコックの川下りの小舟が見えますね。

20時頃ハノイへ戻りました。体力使いましたが、充実した世界遺産観光でした。
まとめ
チャンアンのまとめです。
- ハノイから日帰り可能
- チャンアンは広いのでツアーがおすすめ
- ハロン湾と比べてみると楽しいかも
- 自然だけでなく昔の都ホアルーや寺院などもセットで観光できる
- 小舟クルーズは川下りなので、冒険してる感がある
- ムア洞窟の岩山は階段上るのは結構大変だが、頂上からの絶景は必見