2023年10月のウズベキスタン旅行記です。
最初に訪問した都市は首都タシュケントです。美しいことで有名なタシュケントのメトロ(地下鉄)の各駅のホームを巡りました。
タシュケント地下鉄とは?
タシュケント地下鉄は、旧ソ連時代の1977年に開業された中央アジア初の地下鉄です。
各駅はウズベキスタンの建築家や芸術家が設計に関わっており、世界の地下鉄の中でも特に美しいことで有名です。
以前は写真撮影NGでしたが、2018年6月以降オーケーになりました。ただ、ホーム以外の、例えば地下鉄の入口とかエレベーターはテロ対策のため撮影禁止なので注意が必要です。
地下鉄の乗車料金ですが、一律で1400スムでした(2023年10月時点)。日本円にして17円くらいなのでめちゃ安いですね。2025年現在1700スム(20円くらいかな?)に値上がりしてるとのことですが、格安であることには間違いないです。
改札はクレカタッチで入れます。もちろん切符を買って入ることもできます。入る時にセキュリティチェックがあります。駅のホーム巡りするだけなら、降りた駅で改札を出なくてもよいので、20円で遊び放題です。
タシュケント地下鉄マップ
現時点でタシュケント地下鉄は全部で50個近くの駅がありますが、そのうち自分が行った駅は以下の○で囲んだ21駅です。

訪れた路線は以下の3路線です。カッコ内はウズベク語表記です。路線や駅名をクリックすれば該当箇所に飛びます。
青色の路線:ウズベキスタン線(Oʻzbekiston)
タシュケント駅(Toshkent)
アイベク駅(Oybek)
コスモナフトラル駅(Kosmonavtlar)
ウズベキスタン駅(Oʻzbekiston)
アリシェル・ナヴォイ駅(Alisher Navoiy)
ガフール・グラム駅(Gʻafur Gʻulom)
チョルスー駅(Chorsu)
緑色の路線:ユヌサバード線(Yunusobod)
ミング・オリク駅(Ming oʻrik)
ユヌス・ラジャビィ駅(Yunus Rajabiy)
アブドゥラ・コディリ駅(Abdulla Qodiriy)
ミノール駅(Minor)
バダムザール駅(Bodomzor)
赤色の路線:チランザール線(Chilonzor)
アミール・ティムール・ヒヨボニ駅(Amir Temur xiyoboni)
ムスタキリク・マイドニ駅(Mustaqillik maydoni)
パフタコール駅(Paxtakor)
ハルクラル・ドゥストリギ駅(Xalqlar doʻstligi)
ミリー・バグ駅(Milliy bogʻ)
ノヴザ駅(Novza)
ミルザ・ウルグベク駅(Mirzo Ulugʻbek)
チランザール駅(Chilonzor)
アルマザール駅(Olmazor)
ウズベキスタン線(Oʻzbekiston)
それでは路線ごとに各駅のホームを写真付きで紹介していきます。
ウズベキスタン線で訪れたのは7駅です。
タシュケント駅(Toshkent)
ウズベキスタン鉄道とも繋がるタシュケントの主要駅です。色大理石の柱と柱頭のレリーフがかっこよいですね。

ホーム内の壁にはいくつもレリーフがありました。


アイベク駅(Oybek)
アイベク駅はユヌサバード線のミング・オリク駅と繋がっています。柱に施された植物模様のタイルがよいですね。


コスモナフトラル駅(Kosmonavtlar)
ソ連時代の宇宙飛行士を称える駅とのことです。駅名からしても分かる通り、全体的に宇宙をモチーフとして造られています。天井は天の川を表現しているらしいです。壁には宇宙飛行士が描かれていました。


ウズベキスタン駅(Oʻzbekiston)
両端に配置されたランプが印象的な柱のない駅です。ランプお花のようで可愛らしいですね。全体的に装飾は控えめでシンプルなホームという印象です。

アリシェル・ナヴォイ駅(Alisher Navoiy)
天井が複数のドームで覆われており、まるでモスクです。ドームの装飾も美しいです。イスラム圏ならではの駅ですね。この駅はチランザール線のパフタコール駅と繋がっています。


ガフール・グラム駅(Gʻafur Gʻulom)
ウズベキスタンの詩人ガフル・ギュロムにちなんで名付けられた駅とのことです。天井の〇の窪みがインパクトありますね。柱のデザインも独特です。


チョルスー駅(Chorsu)
タシュケントのマンモス市場「チョルスー・バザール」へ行くときに利用する駅です。目立った装飾もなく、シンプルな雰囲気ですね。

ユヌサバード線(Yunusobod)
ユヌサバード線では5駅訪れました。
ミング・オリク駅(Ming oʻrik)
ウズベキスタン線のアイベク駅と繋がっている駅です。見どころは天井のガラス装飾のみかな?シンプルな構造です。

ユヌス・ラジャビィ駅(Yunus Rajabiy)
ウズベキスタンの作曲家ユヌス・ラジャビィに由来する駅です。チランザール線のアミール・ティムール・ヒヨボニ駅と接続しています。天井のシャンデリアと柱頭のデザインが印象的ですね。天井も結構高いと思います。

アブドゥラ・コディリ駅(Abdulla Qodiriy)
ウズベキスタンの作家アブドゥラ・コディリーに由来する駅です。代理石の柱が2本1組で建っています。シャンデリアのお花の装飾が可愛いですね。


ミノール駅(Minor)
他の駅は両端に柱がありましたが、この駅は中央に花崗岩の柱が建つという変わった構造です。

角度を変えてみるとこんな感じです。

バダムザール駅(Bodomzor)
柱が1本もない近未来的な雰囲気の駅です。ほんと色んなタイプの駅があって面白いですね。

ところどころデザイン凝ってるなーと思いました。

近未来的な雰囲気の原因はこれかな?

チランザール線(Chilonzor)
チランザール線では9駅訪れました。
アミール・ティムール・ヒヨボニ駅(Amir Temur xiyoboni)
天井のデザインがお気に入りです。浮き彫りも凝ってますね。もともと別の駅名でしたが、1993年に歴史上の大人物ティムールを由来とする駅名になったとのことです。ユヌサバード線のユヌス・ラジャビィ駅と接続しています。


ムスタキリク・マイドニ駅(Mustaqillik maydoni)
シャンデリアがインパクトある駅です。

見上げてみると天井一面はかなり凝ったデザインが施されています。イスラムらしい幾何学的なデザインだなと思いました。

パフタコール駅(Paxtakor)
太い柱と壁のタイル装飾が印象的な駅です。ウズベキスタン線のアリシェル・ナヴォイ駅と繋がっています。

綺麗な色合いのタイルのおかげで全体的に華やかな雰囲気です。

ハルクラル・ドゥストリギ駅(Xalqlar doʻstligi)
こちらも天井の装飾が美しい駅です。全体的に白色で上品な雰囲気があります。

ミリー・バグ駅(Milliy bogʻ)
柱の梁部分の植物の浮彫が綺麗ですね。どっしりした印象です。


ノヴザ駅(Novza)
柱のない少し変わった雰囲気の駅です。天井には六角形の照明がいくつも集まって1つの幾何学的なデザインになってるようです。


ミルザ・ウルグベク駅(Mirzo Ulugʻbek)
ティムール朝の3代目君主ウルグ・ベクが由来の駅です。下に行くにつれて細くなる柱が印象的です。

チランザール駅(Chilonzor)
柱のない駅です。シャンデリアがとても豪華ですね。柱がないのでかなり目立ちます。壁面の人物の装飾も見応えあります。




アルマザール駅(Olmazor)
いくつかある花崗岩の柱にレリーフが施されていました。第二次世界大戦でソ連がナチスドイツと戦った大祖国戦争が題材となっているとのことです。




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