2023年10月のウズベキスタン旅行記です(料金などは2025年時点のものを分かる範囲で記載してます)。
世界遺産「ヒヴァのイチャン・カラ」を構成する資産「カルタ・ミノル」と「ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサ」を訪問しました。カルタ・ミノルはユニークな外観の未完のミナレットでヒヴァのシンボルとも言えます。また、ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサはヒヴァ最大のマドラサで現在はホテルになっています。実際に泊まってみました。
この記事では2つの世界遺産「カルタ・ミノル」「ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサ」を詳しく解説していきます。
世界遺産「ヒヴァのイチャン・カラ」の全体の解説はこちら。

場所・料金
世界遺産「カルタ・ミノル」「ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサ」は西門から入ってすぐの所に位置します。
①「カルタ・ミノル」(Kalta Minor)
②「ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサ」(Muhammad Aminkhan Madrasah)
左がカルタ・ミノルで、右がムハンマド・アミーン・ハン・マドラサです。カルタ・ミノルはマドラサに付属するミナレットです。マドラサとはイスラム教の神学校のことです。

カルタ・ミノルは内部に入れるかは不明です。登れたとしても非公式で料金が必要かもしれません。また、ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサは泊まる人はもちろん、観光客も中庭あたりまで入ってました。共通チケットなしでも敷地内へ入れる気がしました(もしかしたらツアーの観光のみかもしれません)。
カルタ・ミノル
世界遺産カルタ・ミノルの「カルタ」は「短い」という意味です。その名の通り、塔と言うには短いユニークな外観です。

カルタ・ミノルは、ヒヴァ=ハン国君主ムハンマド・アミーン・ハン(ハンは君主の称号)により1852年に建造が開始されましたが、1855年にハンが戦死したため、建造が中止され未完成に終わっています。
現在の高さは26mですが、完成していたら70mくらいと予想されており、おそらく中央アジアで最も高いミナレットになっていたと言われています。
カルタ・ミノルのユニークな外観はヒヴァの様々な史跡の中でも異彩を放っており、街の至る所で目に留まります。


青のタイルで敷き詰められており、近くで観るとその美しさがよく分かります。カルタ・ミノルの麓ではお土産屋がたくさん並んでいました。

夜はライトアップされるので、また違った様子を楽しむことができます。ヒヴァの夜の街歩きはオススメです。



ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサ
世界遺産ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサはカルタ・ミノルと同時期の建物で、ヒヴァ=ハン国君主ムハンマド・アミーン・ハンの命令により1852年に完成しました。ヒヴァで最大ですが、中央アジアで考えても最大規模のマドラサです。1977年から「Orient Star Khiva」(オリエントスター)という名前のホテルになっています。

中庭も広いです。全部で125の部屋があり、最盛期には99人の寄宿学生がいたとのことです。

実際宿泊しました。宿泊料金は少し高めで、2023年10月時点で2人1室で1泊10000円くらいでした。当時のマドラサの部屋が宿泊室となっています。世界遺産の史跡に宿泊なんてなかなかできない貴重な体験でした。ただwifiの繋がりは悪かったですね。壁のせいかもしれません。

ムハンマド・アミーン・ハン・マドラサの近くには、タイル張りのヒヴァ旧市街マップがありました。めちゃお洒落ですよね。ちゃんと世界遺産の史跡が網羅されています。

夜のライトアップでもとてもいい感じです。



ホテルは朝食付きで、会場は別館でした。こちらも元々あったマドラサを使っているようです。史跡で朝食をとるのも特別感があってとてもよかったです。

かなり豪華な食事でした。今回ウズベキスタンで宿泊したホテルで一番豪華でしたね。

美味しくてほんと食べまくりでした。またヒヴァに来ることがあればここに宿泊したいなと考えてます。
