マレーシア

クアラルンプール 「イスラム美術館」世界のイスラム文化が濃縮

イスラム美術館マレーシア

2023年4月のマレーシア旅行記です。

滞在1日のみのクアラルンプールでしたので、バトゥケイブに続き、駆け足でイスラム美術館へ。

世界中のイスラム美術をはじめ、文化や歴史を知ることのできる素晴らしい美術館でした。

イスラム美術館への行き方

イスラム美術館はクアラルンプール駅(KLセントラルの隣の駅)から徒歩で10分程度です。

クアラルンプール駅は若干アクセスが面倒で、一度KLセントラル駅に出ないといけないので、Grabタクシーを利用してイスラム美術館まで直接行くのが手っ取り早いかと思います。ただ、クアラルンプール駅は1917年に建設された由緒ある駅で、建築として見応えがあるので訪れてみるのもありですね。

イスラム美術館の料金・時間

入館料は12RMでした(2023年4月時点)。

営業時間は9:30~18:00で、年中無休です。

美しいドーム下天井

イスラム美術館の入口に到着しました。

内観は整然としており、とても綺麗です。

イスラム美術の魅力の1つであるドーム下の天井です。かなり気合の入った作りだと思います。

モスクに来たみたいですね。

外に見えるドーム天井です。いつの間にか豪雨になっていました。晴れてたら外も見学してみたかったです。

イスラム建築の模型(中近東)

美術館で特に興味深かったのは、世界中の有名なイスラム建築の模型がたくさん見れたことです。非常に精巧に作られていました。模型は全て写真に収めたので地域別で紹介していきます。

まずはアラビア半島を中心とした中近東エリアです。

シェイク・ザーイド・グランド・モスク(アラブ首長国連邦/アブダビ)

近代的な建築技術を用いて2007年に建設された巨大モスクです。

マスジド・ハラーム(サウジアラビア/メッカ)

聖地メッカのカーバ神殿を取り囲んでいる由緒あるモスクです。真ん中に見える四角い建物が神殿ですね。

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預言者のモスク(サウジアラビア/メディナ)

第二の聖地メディナのモスクです。預言者ムハンマドの霊廟でもあります。

クバー・モスク(サウジアラビア/メディナ)

預言者のモスクと同じくメディナにあります。メディナで最初に造られたモスクと言われています。

岩のドーム(イスラエル/エルサレム)※世界遺産

第三の聖地エルサレムにあります。692年に造られた、イスラム世界最古の建築物です。

ウマイヤ・モスク(シリア/ダマスクス)※世界遺産

715年ウマイヤ朝時代に建設された、イスラム世界で最古のモスクの1つです。

イマーム・モスク(イラン/イスファハーン)※世界遺産

イスファハーンのイマーム広場に建てられた、17世紀のサファヴィー朝時代を代表する壮大なモスクです。

セリミエ・モスク(トルコ/エルディネ)※世界遺産

オスマン帝国の建築家ミマール・スィナンの最高傑作と言われています。16世紀建造のトルコ型のモスクです。

イスラム建築の模型(アフリカ)

アムル・イブン・アル=アース・モスク(エジプト/カイロ)

642年に建てられたエジプト最古のモスクで、アフリカ全体で最初のモスクです。

泥のモスク(マリ/ジェンネ)※世界遺産

泥を原料とした日干しレンガを積み上げて造られたモスクです。非常に独特な見た目です。

イスラム美術館

イスラム建築の模型(中央アジア)

カラーン・モスク(ウズベキスタン/ブハラ)※世界遺産

1514年に再建された美しい巨大モスクです。ミナレットが12世紀の創建当時のものとして有名です。

グーリ・アミール廟(ウズベキスタン/サマルカンド)※世界遺産

1404年に建設されたティムール朝時代の廟です。ティムールとその家族が眠っています。

ビビハニム・モスク(ウズベキスタン/サマルカンド)※世界遺産

1404年に建設されたティムール朝時代の未完成の巨大モスクです。

イマーム・アリ・ブハリ廟(ウズベキスタン/サマルカンド)

有名な神学者の廟です。16世紀に建設され、近年改築されました。

ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟(カザフスタン/テュルキスタン)※世界遺産

ヤサヴィー教団の指導者の廟です。14世紀末にティムールにより建設されるも、彼の死により未完成で終わっています。

イスラム建築の模型(その他の地域)

タージ・マハル(インド/アーグラ)※世界遺産

インドと言えばこれですね。ムガル帝国皇帝のシャー・ジャハーンが愛妃ムムターズ・マハルのために17世紀に建設した廟です。

バドシャヒ・モスク(パキスタン/ラホール)

ムガル帝国皇帝アウラングゼーブにより17世紀に建設されました。暫定遺産(世界遺産に推薦されている物件)に登録されているモスクです。

西安大清真寺(中国/西安)

742年唐の玄宗の時代に建設された、中国最古のモスクです。ほぼ中国建築ですね。

カンポン・ラウ・モスク(マレーシア/クランタン)

建設はおそらく18世紀頃と考えられています。独特な3重の屋根が印象的です。

トランケラモスク(マレーシア/マラッカ)

マラッカにあるモスクの1つです。18世紀建造です。モスクもミナレットも独特な形です。

ワーディー・アルフーセン・モスク(タイ/ナラティワート)

17世紀建築のタイで最古のモスクの1つです。東南アジアのモスクは独特ですね。

アルハンブラ宮殿(スペイン/グラナダ)※世界遺産

9世紀のナスル朝時代の宮殿です。西ヨーロッパに残る数少ないイスラムの歴史的建築物です。イスラム・スペイン建築の象徴ですね。

Dar al Islam Mosque(アメリカ/ニューメキシコ州)

20世紀に入ってから建築された珍しい形のモスクです。イスラム教徒の増加によりアメリカでもモスクは増え続けているようです。

展示されているイスラム美術品

展示もたくさんありました。これはモスクの説教壇「ミンバル」です。イランのイマーム・モスクのミンバルのレプリカです。

こちらは「コーラン」です。イスラム教の聖書です。

巨大なコーランもありました。

美術品もたくさん展示されてました。

イスラム美術では欠かせない装飾タイルです。幾何学模様や唐草模様、カリグラフィー(アラビア語の装飾)など美しいですね。

歴史が分かる地図もありました。アラビア半島から各地へイスラム教が伝播していく様子が分かります。

1500年以降の各地のイスラム国家の分布図です。

まとめ

イスラム美術館のまとめです。

  • 内装がとても美しい
  • 世界のあらゆるイスラム建築の模型を楽しめる
  • 歴史や文化の解説もしっかりされている
  • イスラム美術や建築が好きなら行くべし

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