2024年4~5月のポルトガル旅行記です(料金は2026年2月調べのものを記載してます)。
ポルトではメトロやバスに乗るためには「Andante」(アンダンテ)という交通カードが必要になります。
Andante(アンダンテ)カードを使う場合、今いち分かりくいのがゾーン制です。ポルトはエリアごとにゾーンに分けられており、ゾーンをいくつ跨いで移動したかで運賃が決まります。この仕組みが結構分かりにくいので、できる限り分かりやすく解説していきます。
ポルトの交通機関
ポルトの交通カード「Andante」(アンダンテ)の解説の前に、ポルトの交通機関を紹介していきます。Google Mapにも対応しているので路線検索は容易です。
メトロ
まずメトロです。地下も地上も走っており、ライトレールといった感じの乗り物です。ポルトの中心部と空港がメトロで繋がっているので、空港を利用する人は1度は乗車するかなと思います。


- Andanteカード→○
- クレカタッチ→○(一部の駅で可能。後述しますがAndanteよりも割高になる可能性あり)
メトロの路線図は以下のA〜Fの6線となります(Wikipediaより)。メトロ公式サイトにも路線図はあります。近い将来路線も増える予定とのことです。

バス/トラム(STCP)
ポルトのバスとトラムはSTCPという民間の会社が運営しています。
バス
ポルトの中心部(サン・ベント駅周辺)はメトロがそこまで縦横無尽に走ってるわけではないので、交通手段にバスが使えると良い場面もあると思います。路線も多いです。詳細はSTCP公式サイトにて。

- Andanteカード→○
- クレカタッチ→○(後述しますがAndanteよりも割高になる可能性あり)
トラム
ポルトではトラム(路面電車)も走ってます。歴史もかなり古く、交通手段というよりは観光の一環として乗る人が多い印象です。

- Andanteカード→×
- 車内で支払い(クレカは対応していないと思われる)
料金は以下となります。
1回券:6ユーロ
2回券:8ユーロ
2日間券:12ユーロ
トラムの路線は1番、18番、22番と全部で3つありますが、22番はメトロの工事の関係で運休みたいです。1番、18番ともにドウロ川沿いを走ります。
路線は以下となります(STCP公式サイトより)。黒が1番、赤が18番です。

ポルト近郊線(CP)
ポルト市内から郊外にかけて、ポルトガル鉄道(CP)のポルト近郊線が全5線走っています。世界遺産のあるブラガやギマランイシュ、運河で彩られた街アヴェイロなどの観光地に日帰りで行くことができます。

- Andanteカード→○(後述しますが遠方の駅は対応してない)
以下がポルト近郊線の路線図です(CP公式サイトより)。

ラダ・エレベーター/ギンダイス・ケーブルカー(STCP Serviços)
ポルトはリスボンと同じく高低差がかなりある街なので、エレベーターやケーブルカーが発達しています。乗っている時間は数分程度ですが、利用価値は結構あると思います。自分はケーブルカーは使用せず、下層から歩いて高台へ登りましたが結構キツかったです泣。
ラダ・エレベーター(Elevador da LadaまたはElevador da Ribeira)とギンダイス・ケーブルカー(Funicular dos Guindais)があり、どちらもSTCPの子会社であるSTCP Serviçosが運営しています。
ラダ・エレベーター
ラダ・エレベーター乗り場はドン ルイス1世橋の近くです。以下の場所です。
- Andanteカード→×
- 乗車前に支払い(クレカは対応していないと思われる)
チケット料金は片道2ユーロです。詳細はSTCP Serviços公式サイトにて。
ギンダイス・ケーブルカー
ギンダイス・ケーブルカーはドン・ルイス1世橋の下層と高台(Batalha)を結んでいます。フェルナンドの城壁沿いを走っています。


以下のマップが駅となります。
- Andanteカード→×
- 乗車前に支払い(クレカは対応していないと思われる)
チケット料金は片道:4ユーロ/往復:6ユーロです。詳細はSTCP Serviços公式サイトにて。
ガイア・ケーブルカー(ロープウェイ)
ドウロ川対岸にもケーブルカーが走っています。こちらはロープウェイと言った方がよいかもしれません。観光の側面が強いです。ガイア・ケーブルカー(Gaia Cable Car)と呼ばれています。自分は乗りませんでしたが、見晴らしがとても良いんだろうなーと思います。


以下のマップのように、高台のJardim do Morro駅とドウロ川沿いのCais de Gaia駅を結んでいます。
- Andanteカード→×
- 乗車前に支払い(クレカでの支払い可能)
- オンラインでチケット購入可能
料金は片道:7ユーロ/往復:10ユーロです。詳細はGaia Cable Car公式サイトにて。
Andanteカードとは?
それではポルトの交通カード「Andante」(アンダンテ)の解説をしていきます。Andanteカードは、メトロ、バス、ポルト近郊鉄道(遠方は対象外)で利用可能です。リスボンの交通カード「navegante」のようなものです。日本で言えばSuicaやPASMOに当たります。

トラムやケーブルカーは対象外なので注意が必要です。
その都度Andanteカードにチケットをチャージしていく方法や24時間乗り放題にする方法など、観光スタイルに合わせた使い方ができます。
ゾーン制とは?
Andante(アンダンテ)カードを利用してポルトの交通機関に乗る際、1番分かりにくいのがゾーン(zone)制が採用されていることです。
ポルトの各エリアはゾーンに分けられており、自分が乗車する駅から目的の駅までいくつゾーンを跨ぐかで乗車料金が決まるシステムです。これが観光客には分かりにくく、そのせいか券売機は結構混んでました。
メトロやバスで1つのゾーン内を移動、または隣のゾーンへ移動する場合はZ2のチャージ(1.4ユーロ)、ゾーンを3つ跨ぐ場合はZ3のチャージ(1.85ユーロ)が必要となります。自分が行きたい駅までいくつのゾーンを跨ぐかを数えた上でZ2やZ3の運賃をAndanteカードにチャージする必要があります。
交通機関ごとに具体的に解説します。
メトロを使う場合
以下の図はメトロの路線と各駅がどのゾーンにあるかのマップです(メトロ公式サイトより)。

具体例を出しますと、
①Sao Bentoメトロ駅からTrindadeメトロ駅へいく場合
→同じPRT1ゾーン内の移動なので、AndanteカードにZ2をチャージ(料金1.4ユーロ)。

②Sao Bentoメトロ駅からGeneral Torresメトロ駅へいく場合
→General Torresは隣のVNG1ゾーンで、Sao BentoがあるPRT1から数えると2つのゾーンを跨いでるので、AndanteカードにZ2をチャージ(料金1.4ユーロ)。

③Trindadeメトロ駅からAeroportoメトロ駅(空港)へいく場合
→ AeroportoはVCD8ゾーンで、Trindade駅があるPRT1から数えるとゾーンを4つ跨いでるので、AndanteカードにZ4をチャージ(料金2.3ユーロ)。

Andanteカードのチャージや購入はメトロ駅の券売機で可能で、券売機にメトロ駅のゾーン数と料金が記載されてるのでそれを見れば迷うことはないです。また、メトロのサイトでも駅名を入力すればゾーン数と料金が簡単に分かるようになっています。
ちなみにクレカタッチでもメトロに乗れますが(駅に機械があれば)、その場合は一律でZ4の料金2.3ユーロがかかります。
空港へ行く場合を除いて、ポルト観光ではほぼZ2のチャージで十分かなと思います。
バスを使う場合
自分が1番面倒だなと思ったのがバスです。バスもAndante(アンダンテ)カードが使えるのですが、メトロと違い、目的地のバス停がどのゾーンにあるかが分かりにくいです(分かりやすいマップがあるのかもですが自分は見つけられませんでした)。さらにバス停に券売機があるわけでもなかったので、バスに乗る時もわざわざ近くのメトロ駅まで行ってチャージしてました。
解決策としては、Google Mapで検索してバスの路線が分かったら、目的地のバス停がどのゾーンにあるのかをSTCPのサイトで確認するのが確実ですね。まあポルト中心部を観光するならほぼZ2(1.4ユーロ)になるかなと思います。
自分が乗ったバスは500番で、Sao Bentoバス停から宿近くのFluvialバス停まで行きましたが、2つのゾーンを跨いだのでAndanteカードにZ2をチャージしました。

ちなみにメトロと同じくクレカタッチでもバスに乗れますが、その場合は一律でZ4の料金2.3ユーロがかかります。
ポルト近郊線を使う場合
ポルト近郊鉄道もAndante(アンダンテ)カードが使えます。鉄道駅には券売機があるので、そこでチャージできます。以下はどの駅がどのゾーンにあるかのマップです(CP公式サイトより)。緑の線が近郊鉄道です。ポルト近郊線はかなり遠方に伸びており、ゾーン外の駅もあります。あくまでAndanteカードが利用できるのはゾーン内の駅までです。

自分はサン・ベント駅からゾーン外のブラガまで行ったので、Andanteカードは使えませんでした。駅でSigaカードなるものを買って(0.5ユーロ)そこに乗車料金をチャージしてもらいました。
よく分からなければ駅員に聞くのが確実です。
Andanteカードの種類と料金
Andante(アンダンテ)カードには、その都度チャージして使う場合以外に、希望ゾーン内の乗り放題チケット「Andante24」(アンダンテ24)、全ゾーン乗り放題になるチケット「Andante tour」(アンダンテツアー)があります。他にもポルトガル鉄道(CP)が販売してる独自のものや在住者に特化したものもありますが、それらはここでは触れません。
以下がAndante(アンダンテ)カードの種類ごとの料金(ユーロ)まとめの表です(2026年2月調べ)。
| ゾーン数 | Andante (チャージ) | Andante24 | Andante tour |
| Z2 | 1.4 | 5.35 | 全ゾーン対象 7.75(24時間) 16.55(72時間) |
| Z3 | 1.85 | 6.85 | |
| Z4 | 2.3 | 8.55 | |
| Z5 | 2.8 | 10.25 | |
| Z6 | 3.25 | 12.2 | |
| Z7 | 3.75 | 13.9 | |
| Z8 | 4.2 | 15.6 | |
| Z9 | 4.65 | 17.3 |
ポルトの観光名所は中心部に集中しており(徒歩圏内)、たまに交通機関を使う程度であれば、都度チャージするのが良いかと思います。1日で希望のゾーン内を何度も乗るならAndante24(4回乗れば元が取れる)、遠出して尚且つかなりの頻度で交通機関を利用するならAndante tour(24時間券と72時間券がある)が良いですね。
自分はポルトに4日ほどいましたが、メトロに2回(Z2とZ4利用)、バスに1回(Z2利用)乗っただけでしたので、その都度チャージしてました。
それぞれのAndanteカードを詳しく解説していきます。
Andante(チャージ)
その都度チャージしてメトロ、バス、近郊電車を利用する場合の解説です。ポルト市内の駅にある券売機や各地のショップなどで購入やチャージが可能です(購入場所の詳細はAndante公式サイトにて)。
以下がAndante(チャージ)の料金表です。Andanteの公式サイトはまだ更新されていませんが、2026年1月から値上がりしています(facebookページで確認済)。最初にカード発行料が0.6ユーロかかります。
| ゾーン数 | 料金(ユーロ) | 有効時間 |
| Z2 | 1.4 | 1時間 |
| Z3 | 1.85 | 1時間 |
| Z4 | 2.3 | 1時間15分 |
| Z5 | 2.8 | 1時間30分 |
| Z6 | 3.25 | 1時間45分 |
| Z7 | 3.75 | 2時間00分 |
| Z8 | 4.2 | 2時間15分 |
| Z9 | 4.65 | 2時間30分 |
最初に改札でカードを通してからの有効時間があり(Z2チケットなら1時間)、その時間内なら何度でも乗り換え可能です(例えばZ2をチャージした場合、最初に改札を通してから1時間以内であればZ2の範囲内でメトロやバスに何度も乗車できる)。
注意点は乗り換え時は改めて改札でカードを通すことが必要となります。降りる時は通す必要がないので、乗り換えでの改札を通すタイミングが有効時間以内ならオーケーということです。
また、同じゾーンのチケットを10個カードにチャージすれば、プラスで1チケット無料になります(例えばZ2を10個チャージすればZ2が1チャージ分無料になり、計11個となる)。
Andante24
Andante24は希望のゾーン内のメトロ、バス、近郊電車が24時間乗り放題になるチケットです。ポルト市内の駅にある券売機や各地のショップなどで購入可能です(購入場所の詳細はAndante公式サイトにて)。24時間以内に4回使用すれば元が取れる計算です。
以下がAndante24の料金表です。Andanteの公式サイトはまだ更新されていませんが、2026年1月から値上がりしています(facebookページで確認済)。最初にカード発行料が0.6ユーロかかります。
| ゾーン数 | 料金(ユーロ) | 有効時間 |
| Z2 | 5.35 | 最初に改札を通してから 購入したゾーン内が 24時間乗り放題 |
| Z3 | 6.85 | |
| Z4 | 8.55 | |
| Z5 | 10.25 | |
| Z6 | 12.20 | |
| Z7 | 13.90 | |
| Z8 | 15.60 | |
| Z9 | 17.3 |
期限が切れたカードはチャージして使う用途にもできます。
Andante tour
Andante tour(アンダンテツアー)はポルトの全ゾーンのメトロ、バス、近郊電車が乗り放題になるチケットです。Andante Tour1(24時間乗り放題)とAndante Tour3(72時間乗り放題)があります。メトロなどにある券売機では購入できず、各地のショップなどで買えます(購入場所の詳細はAndante公式サイトにて)。
以下がAndante tourの料金表です。Andanteの公式サイトはまだ更新されていませんが、2026年1月から値上がりしています(facebookページで確認済)。カード発行料も込みです。
| 料金(ユーロ) | 有効時間 | |
| Andante Tour1 | 7.75 | 最初に改札を通してから 全ゾーンが 24時間乗り放題 |
| Andante Tour3 | 16.55 | 最初に改札を通してから 全ゾーンが 72時間乗り放題 |
注意点としては、Andante tourは期限が切れてもチャージして使う用途にはできません。
Andanteカードの買い方/チャージ方法
券売機でのAndante(アンダンテ)カードの買い方とチャージ方法を解説します。
自分はサン・ベントのメトロ駅の券売機でAndanteカード購入とチャージをしました。写真で操作方法を解説していきます。
購入方法
券売機の最初の画面です。まず自分が理解できる言語に変更します。

すでにAndanteカードを持っている場合は左の「R eload」からチャージ画面に行けますが、ここでは初めてカード購入してチャージしたいので右の「Buy」を選択します。

券売機でAndante24も購入できますが、今回は単発チケットを利用したいので右の「Buy Trip Ticket」を選択します。

ゾーン数の選択画面です。隣のゾーンの駅に行くだけなのでここではZ2を選びます。写真はありませんが、券売機の横に駅名とゾーン数の一覧表があるので、それを見れば悩まないかなと思います。

選択したゾーン数のチケットをいくつ(何タイトル)チャージするかの画面です。10タイトルチャージすればプラスでチケットが1つ無料になります。ここでは「1 Title」を選択します。

旅行者なので、ここは左になります。

チケット内容と合計料金を確認します。Z2を1つチャージで1.4ユーロ、Andanteカード発行料0.6ユーロを合わせて計2ユーロです。ここではクレカで支払いたいので「Card payment」を選択します。

クレカを挿入して支払い完了です。

券売機の下の口から無事Andanteカードをゲット。

チャージ方法
すでにAndanteカードを持っていて新たにチャージする場合は、言語選択後に左の「Reload」を選択します。

Andanteカードを機械に置きます(左下にある)。

右の「Add Title」へ進めば、新たなゾーンチケットをチャージできます。また、現在チャージしているチケットのゾーン数を変更したい場合は左の「Change Type of Title」へ進みます。後は画面の指示に従えば問題ないかと思います。この画面で過去にチャージした履歴内容も確認できますね。

乗車時の注意点
Andanteカードで乗車する時の注意点ですが、駅の改札にある以下のような機械にカードを認証させる必要があります(バスの場合は車内に認証させる機器があります)。乗り換えをする場合は改めて乗車時に認証が必要です。認証させるのは乗車する時だけで、降りるときは特に何もする必要がありません。

認証を忘れると、万が一見つかった時に多額の罰金を支払わなければならないので絶対忘れないようにしましょう。
ポルトカード
Andanteカードとは別に「ポルトカード」なるものもあります。
ポルト市の公式観光パスで、Andante tourと同様に全ゾーン内のメトロ、バス、ポルト近郊線が乗り放題になることに加えて、博物館などの観光施設が無料または割引になるチケットです。リスボンでいう「リスボアカード」に当たるものですね。

料金は以下となります。
1日間券:15ユーロ
2日間券:27ユーロ
3日間券:32ユーロ
4日間券:41.5ユーロ
割引になる施設や購入場所(オンラインも可能)はポルトカード公式サイトにて確認できます。無料になる施設も少ないので、正直リスボアカードほど破壊力のあるお得感は無いかなという印象です。
メトロやバスを乗りまくって、さらにポルトカード対象の施設に複数行く場合は、ポルトカードを購入した方がお得になる可能性高いです。
まとめ
ポルト全交通機関と交通カードAndante(アンダンテ)のまとめです。
- 交通カードAndante(アンダンテ)が使えるのは、メトロ、バス、ポルト近郊鉄道のみ(トラムやケーブルカーは対象外)
- ゾーン制は複雑だが、ポルト観光ではほぼ最小単位のZ2のチャージで十分かなと(中心から空港に行く時だけZ4チャージ)
- 交通機関に乗りまくって、観光施設をたくさん訪れる場合はポルトカードがおすすめ
- 困ったら係の人に聞きましょう

