2024年4~5月のポルトガル旅行記です(料金は2025年9月調べのものを記載してます)。
リスボンの中心にある人気エリア「バイシャ地区」を観光しました。レストランや商業施設などが集まっており、とても賑やかです。
この記事ではバイシャ地区で訪問した観光スポット「サンタ・ジュスタのエレベーター」「コルメシオ広場」「ロシオ広場」を紹介していきます。
バイシャ地区の場所
リスボン観光で多くの観光客が訪問するバイシャ地区は、リスボン大地震の後に再開発されたエリアで、リスボンの中心地です。バイシャは「低い土地」という意味で、高い丘があるバイロ・アルトやシアード地区、アルファマ地区に挟まれています。

バイシャ地区はレストランやお土産屋などがたくさんあり、リスボンでも特に賑やかで街歩きも楽しいエリアです。以下はメインの通りであるアウグスタ通りです。北のロシオ広場と南のコルメシオ広場を結んでいます。


アウグスタ通りは歩行者天国ですが、交通量が多い道と交差しています。

人気のトラム28E線もバイシャ地区を通っていきます。

アズレージョ(装飾タイル)で覆われた建物です。ポルトガルを観光しているとほんとたくさんのアズレージョに出会います。

アズレージョは以下で詳しく解説しています。

ガラス越しにエッグタルトなどそそられるスイーツ。めちゃ美味しそうです。

サンタ・ジュスタのエレベーター
バイシャ地区の観光スポットをいくつか紹介していきます。
まずバイシャ地区でも人気の観光施設の「サンタ・ジュスタのエレベーター」(Santa Justa Lift)です。

サンタ・ジュスタのエレベーターは、隣のシアード地区カルモ広場と結んでいます。また、エレベーターの最上階は展望台になっており、リスボンの街を見渡せます。乗車料金は6.1ユーロ(2回乗れる)とちょっとお高い(2025年9月調べ)ですが、naveganteカードがあればお得になります。バスやトラムなど他のCarrisの交通機関と同じで、単独チケットのnaveganteカードなら1.85ユーロ、チャージしたnaveganteカードなら1.66ユーロで乗れます(2025年9月調べ)。乗り放題のnaveganteカードやリスボアカードがあれば無料で乗れます。
naveganteカードやリスボアカードに関して以下で詳しく解説しています。


低いバイシャ地区から高い丘であるシアード地区への移動は常に問題を抱えていました。それを解決するために1900年にサンタ・ジュスタのエレベーターの建造が始まり、1902年に完成しました。高さ45mの鉄製エレベーターで、各階はゴシック・リバイバル様式で装飾されています。

サンタ・ジュスタのエレベーターはとても人気があり、常に人が並んでいたため乗車は諦め、シアード地区のカルモ広場側から展望台にアクセスしました。上階はこんな感じです。

サンタ・ジュスタのエレベーターの展望台からはリスボンの街並みを見渡せます。良いですね。

向こうに見えるのは、アルファマ地区にある「サン・ジョルジェ城」です。紀元前からの歴史がある城塞です。リスボンで一番高い場所にあります。

サン・ジョルジェ城に関しては以下にて解説しています。サンタ・ジュスタのエレベーターなどリスボンには展望台がたくさんありますが、中でもサン・ジョルジェ城はパノラマでリスボンの街を見渡すことができるので特におすすめです。

ロシオ広場
ロシオ駅のすぐ近くにある「ロシオ広場」です。別名「ペドロ4世広場」です。自分はバイシャ地区へ行く時、ポルトガル鉄道(CP)を使ってロシオ駅にアクセスしました。ロシオ駅は地下鉄も通っています。Google mapで路線検索できます。

外から見たロシオ駅です。駅って感じがあまりしない外観です。

向こうに見えるのはロシオ広場にあるペドロ4世像です。

ロシオ広場に到着。中世からの歴史がある場所です。市民の集会や闘牛、公開処刑などが行われていました。モザイク調の石畳がいい感じです。ちなみにロシオとはポルトガル語で「所有者のいない草原」という意味とのこと。

こちらはポルトガル王ペドロ4世(ブラガンサ朝)の像です。19世紀に建てられました。ペドロ4世はブラジル皇帝にもなっています。

広場の北側にあるのは19世紀建造のマリア2世国立劇場です。かなり立派な外観です。

コルメシオ広場
バイシャ地区の南にある「コルメシオ広場」です。テージョ川に面しており、かなり開放的な広場です。トラム(15E/25E)やバスなら「Pç. Comércio」停留所、地下鉄なら「Terreiro do Paço」駅を降りてすぐです。Google mapで路線検索できます。
コルメシオ広場とアウグスタ通りを繋ぐ凱旋門「勝利のアーチ」(Arco da Rua Augusta)です。コルメシオ広場と言えばこの門ですね。

レリーフがとても美しいです。展望台にもなっており、登ることができます。料金は4.50ユーロです(2025年9月調べ)。リスボアカードがあれば無料になります。

アーチの下から見上げてみると石造りの美しさがよく分かります。

アウグスタ通り側から見た凱旋門です。こちらから見ても立派です。時計台になっています。

コルメシオ広場には、元々マヌエル1世(アヴィス朝)が16世紀初頭に建てたリベイラ宮殿がありました。1755年のリスボン大地震で崩壊し、その後広場として再興されました。広場中央に建つのはジョゼ1世(ブラガンサ朝)の騎馬像です。


コルメシオ広場はテージョ川に面しています。広大な川を見ながらまったり時間を過ごすのも良いですね。



まとめ
バイシャ地区観光のまとめです。
- レストランや商業施設が多いので、ショッピングなど街歩きを楽しめる
- サンタ・ジュスタのエレベーターの乗車は、naveganteカードやリスボアカードがあった方がお得になる
- 街歩きの合間にロシオ広場やコルメシオ広場などでゆっくり時間を過ごせる
- コルメシオ広場の勝利の門はレリーフが素晴らしいので見る価値あり