2024年4~5月のポルトガル旅行記です(料金は2025年11月調べのものを記載してます)。
世界遺産「エヴォラ歴史地区」を構成するエヴォラ大学を観光しました。ポルトガルで一番古いコロンビア大学に次いで、2番目に古い由緒ある大学です。
この記事では、世界遺産であるエヴォラ大学と付属する教会を紹介していきます。
世界遺産「エヴォラ歴史地区」全体の解説は以下より。

エヴォラ大学の歴史
エヴォラ大学は、1559年に建設されたイエズス会の神学校を起源としています。設立者はアンリ枢機卿(後のポルトガル国王アヴィス朝アンリ1世)です。
エヴォラ大学はポルトガルで2番目に古い大学で、時代ごとに教会(16世紀建造)や巨大な回廊(17~18世紀建造)なども増築されました。エヴォラは学芸都市として発展していきました。
1759年までイエズス会の庇護の下で運営されていましたが、ローマ教皇庁によってイエズス会が廃止されると、当時のポルトガル王国大臣ポンバル侯爵が推進したイエズス会の追放により、エヴォラ大学は閉鎖されました。
その後エヴォラ大学は1973年に国立大学として再開し、現在でも大学として機能しています。
1986年に「エヴォラ歴史地区」の1資産として世界遺産に登録されました。
場所・料金・営業時間
エヴォラ大学の場所は以下となります。エヴォラ旧市街は徒歩で十分観光できる広さなので、様々な観光施設へのアクセスが容易です。
エヴォラ大学は現在も大学として機能しているので、大学の長期休みなど時期によっては入れないかもしれません。詳細は公式サイトにて。2024年4月時点で入場料3ユーロでした(現在の料金は不明)。また、併設する教会は入場料2.5ユーロでした(こちらも現在の料金は不明)。教会の営業時間は9時00分~18時30分です。
エヴォラ大学の全体図
エヴォラ大学の全体図です。大学と併設の教会の入口は別となっています。大学の観光は基本的には回廊のみです。普通に学生がいたり、授業もやっています。

巨大な回廊
まずはエヴォラ大学内へ。こちらが入口です。

進んでいくと、回廊に出ます。入場料金を支払い入ります。ルネサンス様式の立派な2階建ての回廊です。ゴシック回廊と比べてアーチがシンプルです。


整然とした美しい中庭です。イベント時にはここに人がたくさん集まるのかなあと想像したりして楽しみます。

大学のシンボル的なものでしょうか。この下の部分は礼拝堂のようです。

回廊をぐるっと歩いてみます。真っ白の壁にアズレージョが施されており素敵です。回廊には教室がいくつもあり、実際に授業をやっている部屋もありました。学生の姿もチラホラ見かけます。歴史ある大学に通うのってどんな気持ちなんでしょうね。


授業をしてない教室もあったので、少しお邪魔して撮影しました。教室内にもアズレージョが施されています。室内のアズレージョにはプラトンやアリストテレスが描かれているらしいですが、どれかは分かりませんでした。

2階へ行きます。こちらもアズレージョ。

2階は通路の幅は狭いですが、基本的に1階と同じような雰囲気です。

2階から見た中庭。天気が良くて気持ちが良いです。

付属の教会
続いて大学に併設している教会へ。後期ルネサンス様式(マニエリスム)の教会です。入口は大学とは別になります。

大人1人2.5ユーロでした。2025年現在の料金は不明です。

シンプルで洗練された内観です。

正面にある主礼拝堂です。

正面の主礼拝堂以外にも、周囲にはいくつも礼拝堂が並んでいます。教会自体はシンプルですが、礼拝堂はかなりキラキラしており豪華です。
アズレージョもしっかり施されています。ポルトガルの教会は本当にアズレージョが多いです。
奥には別の部屋もありました。天井が独特です。宗教画で埋め尽くされています。


まとめ
世界遺産エヴォラ大学の観光・見どころのまとめです。
- ポルトガルで2番目に古い由緒ある大学
- 巨大な回廊と美しい中庭が見応えあり(廊下や教室内のアズレージョが美しい)
- 現在も大学として機能しているので校内には学生もいるし授業もやっている
- 併設の教会も美しい(豪華な礼拝堂がいくつもある)





