2023年4月のマレーシア旅行記です。
世界遺産の街マラッカを堪能した後は、首都クアラルンプールへ移動しました。
クアラルンプールは1泊のみでした。少ない時間でまず訪問したのはクアラルンプール近郊にあるヒンドゥー教の聖地「バトゥ洞窟」(バトゥケイブ)です。数年前も一度行きましたが、素晴らしかったので今回も訪問しました。
マラッカからクアラルンプールへ
マラッカを楽しんだ後は、長距離バスにてクアラルンプールへ。まずは早朝にホテルからタクシーでバスターミナル「マラッカセントラル」へ向かいました。Grabタクシーを使って12RMでした。
時間通りに長距離バスが来ました。乗車券はバスターミナルでも購入できますが、ネット予約も可能です。
ネットで購入する場合は、「easybooking」がおすすめです。マレーシアで長距離移動する際は強い味方になると思います。
マラッカからクアラルンプールへの移動の多くの場合、クアラルンプール近郊の長距離バスターミナル「TBS」(Terminal Bersepadu Selatan)着となります。
検索するとかなりたくさんの便が出てきますね。今回はマラッカを7:00発のDELIMAという会社のバスで、TBSまで13RMでした(2023年4月時点)。
到着バスターミナルのTBSはこちらです。クアラルンプール中心から南にあります。
一旦荷物を預けるためホテルへ移動です。クアラルンプールは鉄道やバスが充実してますが、今回はTBSからホテルまでGrabタクシーを使いました。15RMでした。
クアラルンプールで宿泊したホテルは、「Double M Hotel」という所でした。クアラルンプールの中心の「KLセントラル駅」から近いというかなり好立地にも関わらず、1泊2人で2000円という格安のお値段でした(2023年4月時点)。
バトゥケイブへの行き方
バトゥケイブはクアラルンプールから少し北に位置します。
クアラルンプールからの主な移動方法は、「KLセントラル駅」から終点の「バトゥケイブ駅」まで、KTMコミューターという電車に乗って行く方法です。片道2.6RM(2024年2月調べ)なので格安ですね。ただ1時間に1本程度しかなく、乗車時間も40分くらいかかります。
今回はあまり時間もないため、Grabタクシーを利用しました。クアラルンプール中心から20RMほどで20分で着きました。鉄道よりは高くつきますが、時間を節約できるし、徒歩での移動がないので楽ですね。
バトゥケイブに無事到着しました。
バトゥケイブとは?
バトゥケイブは巨大な洞窟で、マレーシア随一のヒンドゥー教の聖地です。
洞窟を形成する石灰岩は4億年前のもので、現地の人の一時的な住居として使われていましたが、1890年にヒンドゥー教の神であるムルガン像が建てられ、ヒンドゥー教聖地として発展していきました。
長い階段を登った先の巨大な洞窟の中に寺院がいくつかあります。
毎年1月下旬から2月上旬にかけて、ヒンドゥー教最大の祭「タイプーサム」が洞窟内で行われています。
入場料は無料で、営業時間は8:00〜19:00です。
巨大ムルガン像とカラフルな階段
入口の門を通ると、43mの巨大ムルガン像とカラフルな建物や階段が見えてきました。ムルガンはシヴァ神の息子です。
数年前に訪れた時は、階段もこんなにカラフルに塗装されておらず、麓の建物も工事中でした。凄い変わりようです(笑)。
麓の寺院もかなりカラフルに塗装されてます。象の神ガネーシャがたくさんいますね。
ムルガン像の横を通って階段を上ります。
階段前の門も色使いが鮮やかですね。
階段は272段あるので、若干大変です。
バトゥケイブには猿がたくさん生息しています。観光客の食べ物や飲み物を奪ってきたりするので、カバンは開けないようにした方が良さそうです。
階段の途中から振り返った景色です。天気に恵まれました。
洞窟内へ
長い階段を上り終え、ようやく洞窟の入口です。
入口にはムルガンがいました。
洞窟内にあるカラフルな建物は本堂です。ヒンドゥー教最大の祭「タイプーサム」の時はこの洞窟内が多くの人で賑わうようです。
堂内にはヒンドゥー教のあらゆる神々が祀られています。
さらに奥に進むと、広いエリアに出ます。
こちらにもお堂がありました。
頭上に広がる景色は非常に神秘的です。
洞窟内では至る所でヒンドゥー教の神々の彫刻を見ることができます。
ラーマーヤナケイブ
バトゥケイブのすぐ近くには「ラーマーヤナケイブ」があります。インドの叙事詩「ラーマーヤナ」に関する展示がある洞窟です。
バトゥケイブは無料でしたが、こちらは入場料10RMでした(2023年4月時点)。
ラーマーヤナのざっくりした内容は、主人公ラーマ王子が猿の将軍ハヌマーン達の力を借りて、魔王ラーヴァナからシータ姫を取り戻す物語です。
入口には猿の将軍ハヌマーンの巨像がありました。
胸の辺りにはラーマ王子とシータ姫がいます。ハヌマーンは身体を自由に巨大化できます。
さらに進むと今度はヴィシュヌ神の像がありました。ヴィシュヌ神は10の化身(アヴァターラ)を持つと言われており、ラーマ王子も化身の1つです。
洞窟内にはラーマーヤナの物語の様々なシーンが展示されていました。
ラーマ王子が、誰もがひけなかったシヴァ神の弓といわれる強弓を扱っているシーンです。これによりシータ姫との結婚が認められました。
猿の将軍ハヌマーンがラーマ王子とシータ姫と対面するシーンでしょうか。猿軍が仲間になるところですかね。
ハヌマーンが魔王ラーヴァナと対峙して、シータ姫を返すよう要求しているシーンです。ラーヴァナは迫力がありますね。
魔王ラーヴァナの兄弟である巨人クンバカルナを起こそうとしているシーンです。魔王軍がラーマ王子らを倒すためにクンバカルナの力を借りようとしています。細かく表現されています。
最終決戦です。ラーマ王子が得意の弓矢を使っています。
洞窟内には上にいける階段がありますが、その先には祠がポツンとありました。天然でできたものでしょうか、リンガ(シヴァ神の象徴の男根)のように見えますね。
まとめ
バトゥケイブのまとめです。
- クアラルンプール近郊でアクセスしやすい
- バトゥケイブはヒンドゥー教の聖地で規模が大きい
- 巨大ムルガン像は想像以上に大きい
- すぐ近くのラーマーヤナケイブもおすすめ
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